2011年元旦ももう終わりますね。1日1日早いですねー!
2012年になったのでカミングアウトします。私、数年前まで機関士でした。そう・・・貨物列車の運転士です。
今でも独り立ちした時の事はハッキリ覚えています。
”今日から一人で1000トンの列車を運転するんだ・・・もう教導運転士はいない・・・”
機関車の状態は?ブレーキの感じは?運転時分は?いろいろと頭の中を駆け巡ります。
百項目以上の点検を得て出区します。
”識別点灯!入替進行!!”
ゴォーと抵抗器送風機が唸りをあげ、100トンの機関車が動き出します。
貨車に連結しブレーキテスト。
”●○列車ブレーキテストー!!ブレーキ!!ブレーキー!! ”操車掛りの声が運転台に響きます。
コンマ4減圧しエアーの漏れを確認します。(0.4㎏/hPaの減圧の事)
30秒の沈黙・・・
”●○列車漏れなし!!どうぞー!!”と応答・・・
貨物列車のブレーキは基本エアーブレーキです。貨車の間を5キロのエアーが貫通しています。これを減圧させる事によってブレーキを作動させます。
自分の出発番線の信号機が赤から青に変わります。
”発車まで30秒!!下り1番線出発進行!!逆転機前進!!送風機入!!表示灯消灯よし!!AEN入!!白色灯点灯よし!!”
懐中時計が出発時刻を指し示し・・・
”発車!!下り1番線出発進行!!!各ゲージよし!後部異常なし!制限35!!”
暗闇の運転台に自分の声だけが響きます。
ここから2時間30分の戦いが始まります。
向き合うのは暗闇の中で青白く浮き上がるメーターのみです。
我々機関士は「自車主電動機電流計」「他車主電動機電流計」「全回路電流計」「架線電圧計」「速度計」などの計器との睨みあいです。
微妙な音や揺れを身体で感じます。
一つ目の駅通過の時点でブレーキの効きを確認します。
”ん・・・なんか・・・まったりしてるな・・・”
先輩からは「身体で感じろ!!五感で!!」と教わりました。
同じ機関車を2台連ねていても運転台は一つ。なので「自車」「他車」の電流計はお互い違います。
なんでか・・・
車輪の円周が違うからです。車でもタイヤの溝が減ってくるでしょ?それと同じでレール摩擦によって動輪の厚みが違うのです。
その違いを直ぐに感じて運転に応用しなければなりません。
ここでノッチアップ(アクセル開き)したいけど・・・もう少し我慢しようとか・・・発電入れるの電柱1本遅らせようとか・・・(発電・・・主電動機に逆電流を流してその抵抗で減速、発生した熱は主抵抗器にて熱放出)
いろいろ考えて運転します。
運転時分(鉄道世界では15秒単位)、勾配、換算(列車の重さを示す単位で100.00が1000トン)などを考慮していきます。
2時間30分後、自分の列車に赤信号が現示されATSが鳴動します。
ジリリリリリリ・・・と、停止警報が鳴り響きます。
”警報赤!ATS確認!!”
キンコンキンコンキンコンキンコン・・・・・・・と持続警報を聞きながら最後のブレーキを扱い停止目標に停車し乗継交代します。
”お疲れ様です!●○列車異常ありません!!”
2分停車後、自分の列車が発車して行きます。後部の貨車に異常ないか、異音はしないか耳を研ぎ澄まします。ダダン・・・ドドンダダン・・・・・ダダン・・・
2灯の赤い尾灯を確認し
”後部異常なし!!”
鉄道の世界を少し紹介しました。
私は今バスの世界にいます。この運転士の経験は今でも役立っています。
運輸業に勤める物として改めて言える事は
”安全は輸送の基本である!!”
と言う事です。
この当たり前の事が出来ない会社が多いです。
なぜでしょう??
どの経営者も営利優先主義だからです!!
金に目が眩んだ愚かな経営者達はその部下も洗脳していきます。
まるでロボットの様に・・・
自分の会社にもヘッドギアを被らされたコピーロボットの様な上司がいます。
(私は上司とは見てないケドね・・・絶対認めない!!飛ばない伝書鳩!!←使えねぇーんだこれ!!)
バスドライバーは運輸業であると共に接客業でもあります。
直にお客様と接する大切な存在・・・
信頼される企業・・・ではなくて信頼されるドライバーであり続けたいと思います。
一生勉強!!一生青春!!
