いい夫婦の日だそうで。
私は「11月22日」と聞くと、ケネディがダラスで暗殺された日を思い浮かべます。
ニーチェがこう言ったそうです。
「夫婦生活とは長い会話である。」
と。
私はね、これが大事なんじゃないかと思うわけです。会話。
仲が良く、関係が良い(ように見える)夫婦は、良く会話しています。私からすればすんごいつまんない、どうでも良いような話を、すんごい楽しそうに話す。たくさん。
逆に微妙な夫婦、離婚した夫婦なんかは、会話が少ないか、会話の内容の大半が揉め事だったり、文句だったり、イチャモンだったり、刺のある言葉だったりします。
大切なのは、どんなに短時間の、どんなにすぐ済む些細な用事でも、ちゃんと挨拶を繰り返すこと。
「いちいち言わなくてもいいだろ・・・。」って思うこともありますが、歳を食ってみると、それはすごいことであり、大事なことであるなあ、って思います。
些細なことを飽きずに出来ること。
些細なことに心を込めること。
芥川龍之介も言ってましたね。
「人生を幸福にするためには、日常の瑣事(さじ:小さい事)を愛さなければならぬ。」
毎日の食事に、「あ、美味しいね。」「ほんと?ありがとう♪」って言葉を交わせる夫婦は、良い夫婦であるのでしょう。
「今日、寒いね。」「風が気持ちいいね。」「お酒が美味しい。」「月が綺麗だよ。」「今日会った犬がかわいかった。」「雨、止まないねえ。」「寒いから鍋食べたくない?」とかね、全部、どうでもいいっつったら、どうでもいい。
意味があるかないかで言えば、意味なんてない。
でも、そういうことが大事であるんだと思います。
そんな1ミリも意味のない会話に、重い重い意味を見出すことが重要なんじゃないかと。
そんな話はね、「すべらない話」にはなりません。「落語」にもなりません。第三者に話しても、「は?だから?」って言われるのがオチかもしれない。
でもね、多分、それこそが何よりも大事なことであると思うんです。
それは、これからの恋愛や出会いでも同じだと思います。