教習所で働いていたばあちゃんのところで免許を取るついでに、一時期、母方のじいちゃんの家で暮らしていた。

で、ある時、じいちゃん、ばあちゃんとお茶を飲んでいる時に、ばあちゃんに聞かれた。

「○○くんは将来何をやりたいの?」

それに、特に答えられなかった私にばあちゃんは言った。

「営業とかは向かないかもねえ・・・。」と。

確かにね、人付き合いが苦手だし、超絶人見知りだし、特に家族に対してはぶっきらぼうであったので、ばあちゃんがそういう思いに至るのは普通にわかる。

ちなみにばあちゃんは、非常におっとりとした人好きのする人であり。


で、それを聞いたじいちゃんが、かぶり気味で言った。

「何言ってんだよ!○○はなんだって出来るんだよ!!」
と。


今、そのシーンを思い出して、その言葉を思い出して、こうやって文章を書いていても涙が出てくる。

じいさんはもう死んでしまったけれど、かつて私のことを無条件に愛して信頼してくれて、「俺の愛している孫は何だって出来るんだ!!」ってことを思ってくれて、それを伝えてくれた人がいた、っていう事実は本当にありがたいこと。

ありがたい。

私も、じいちゃんみたいな人間になりたいわ。他人に文句ばっかり言っている場合じゃない。

信頼して、肯定して、その人の背中を押したい。かなり遠い目標ではあるけれど。

「ふざけんじゃねえよ、お前は何だって出来るんだよ!!」って言える人間でありたい。



私もね、本当に、誰かにとってのそういう人でありたいなあ、ってことを思います。

無条件に誰かを信頼する人。

無条件に誰かを愛する人。

無条件に誰かの背中を押す人。

それが出来る人って、本当に本当に尊い人だ。

そういう人になりたいなあ・・・。










そんなことを思った朝

今日はとある本のイベントに参加してきます。✋