たとえば。

私は美術館に行った場合、そこに展示されている作品の中で、たった1つでも「ステキ♪」って思えるものに出会えたら、その美術展に行ったことは成功だと思うことにしています。

というのも、若い頃には、結構しょっちゅう色んな美術展に行っていたんですが、1度、ナントカ展に行ったら、全っっっっっっ然おもしろくなく、「高い入場料を払って、こんなしょうもない美術展かよ!!」ってことを思ったわけです。

思ったんですが、ちょっと待てよ、と。

本当にしょうもなかったの?

来る価値は皆無だったの?

そう考えてみると、1つ、「あ、これいいね。」って思える絵はあった。

なら、それでいいじゃんか、と。

1つでも、「これ、良いじゃん!」って思える作品に出会えたのならば、それでオッケー。


たぶんね、「あれもこれも、全部すご過ぎで感動しまくりで、マジ半端ねえっす!!」っていうような美術館なんて、パリのオルセー美術館か、ニューヨークのメトロポリタン美術館くらいでしょうし(知らんけど)。


そのレベルの展示内容を全ての美術館・美術展に求めるのは無理だし、好き嫌いや相性もあるんだから、「あれもこれもホントに凄い!」っていう美術館や美術展に巡りあうことの方が稀有な話。

となるとね、「1個でいいから、ナイスな作品に出会えればいいや。」くらいのハードルにしていた方のが、人生は気楽だし、視点がマイナスからプラスに変わります。

美術展でも、映画でも、ドラマでも、小説でも、「1個、良いところを見れたらいいや。」くらいの気持ちで臨むこと。


他者や他人に対して求める期待度が上がれば上がるほど、それが叶えられる確率は当然下がりますので、期待度と比例して不快度も上がります。

なので、「良い所が1個でもあればオッケー!」っていう視点を持つだけで、気持ちはフラットのままでいられます。



というわけで、私は、今、美術展なりに行くと、しょうもないモノばかりだと、10分くらいで出てきたりしますw

ザッと見て、「あ、これいいな。」ってものが1つでもあれば、そこに5分くらいいますが、他に引っかかるものがなければ、風のように会場を後にします。



だが、それでいい。

「1個でよしとする姿勢」は、持っておいて損はないと思います♪