新聞社:株式会社 ライナーネットワーク
令和6年3月12日(火曜日)

ハイレベルな機材を備えた旭川事業所(※1)。

※1=就労継続支援B型事業所(※2):「エンターテイメントアカデミー でじるみ旭川」(※3)。
※2=福祉施設(※4)の一つ。障がいを抱えている人(※5)が一般の企業(※6)で働くことがむずかしい人達が通う働き方の訓練をする施設(※4)。
※3=所在地は、旭町1条5丁目。
※4=官公署 市機関:旭川市役所 福祉保険部 障害福祉課に登録が必要。障害者総合支援法(※7)など各種の法律に基づき税金を活用し、障害福祉サービスとして障がいを抱えている人を支えたり、手助けを行う同サービス等事業所。障害者福祉とも言う。
※5=その病気に罹ったり、事故に遭い、身体的に不自由になったことで、生活のさまざまな場所で手助け、支えを必要としている人。以下、障害当事者という。
※6=書きの2つのとおり。
・税金を活用し、障害当事者を雇用している例えば市役所などの行政機関やコンビニ、書店などの事業所。
・税金を活用しない同雇用以外で障害当事者を雇用している行政機関や事業所。
※7=障害者の日常生活および社会生活を総合的に支援するための法律を略したもの。


プロの漫画家からオンラインで直接の指導を受けることもできる。


新しい就労支援のかたち。


アニメやイラスト、動画制作など、サブカルチャーの分野に範囲を限定した同旭川が1日(金曜日)にオープンし、問い合わせや申し込みが相次いでいる。多くは例えば下記の2つのとおり。
・パンやお菓子の製造、縫製
・清掃作業
上記で挙げたことなどの業務を通し、工賃(※8)を得ながら仕事で必要なスキルを身に付ける。
※8=B型において税金を給与として支払われる賃金。事業収入。仕組みは下記の3つのとおり。
(1)基本工賃は250円とし、通った日数に応じ、支払われる。
(2)時間給は、生産に携わる時間に応じ、支払われる。基本支給額は1時間100円を下回らないものとし、生産活動事業実績に応じ、その都度金額が決定される。
(3)同事業のうち、事業所が定める施設外就労(※9)を行った利用者(※5)に対し、手当てとして、終日100円を支払われる。
※9=次の3つを配る→ライナーや新聞紙の折り込みチラシである「ななかまど」、「あかり」。


同旭川はアニメーション制作などをはじめ、ウェブメディアやSNS(※10)の運営など同分野に特化した新しいスタイルの支援施設として、社会福祉法人を手掛けるグローバルソリューション(※11)が関東や東北、道内に20近い事業所を展開。
※10=ソーシャル・ネットワーキング・サービス。例えば旧ツイッターのXやLINE。
※11=本社の所在地は、大阪。

若い世代を中心に関心を集めている。旭川事業所は道内札幌の飲食店(※12)経営:有限会社 ワンハンドレッドがフランチャイズで運営。
※12=グルメ(飲食関連)。


施設内にはハイスペックパソコンを備え、イラストやグラフィックデザインに明るく動画制作やロゴ、SNSアイコンなどの制作実績があるスタッフが利用者の指導にあたる。さらに漫画家の桂正和さんや赤松健さん、イラストレーター兼Vチューバーの、さとうぽてさん、ユーチューバー(※13)の、えっちゃんさんといった「でじるみ応援団」による特別授業もあり、プロを目指す人にとってまたとない環境である。
※13=動画プレーヤー&エディタ、動画投稿サイト:ユーチューブに動画を投稿し、視聴回数に応じ、お金をもらってる人。


通うのがむずかしい場合は自宅で働くこともできる。また条件付きで昼食や事業所への送迎を無料で提供するなど、利用者が自分のペースでスキルを磨き、楽しく通えるような環境づくりにも力を入れている。代表の藤田 真吾さんは、「作業を通し、利用者さんの社会性を高めていくことが目標です。画像処理など1件200円程度でお受けしていますので、地域の皆さんにお声がけいただけたらと思っています。今後は作品を出展できる同カルチャー系イベントやコンクールへも積極的に参加していきたい」と話している。無料の見学・体験は随時受け付け中。問い合わせは同旭川(※14)へ。
※14=電話で0166-73-3319