10/9(金) 20:50
 巨人は9日、20歳の3軍選手1人とファームスタッフ2人が新型コロナウイルス感染の有無を調べる検査で陽性と判定されたと発表した。発熱やせき、倦怠(けんたい)感等の症状はなく、すでに都内の医療機関に入院しているという。

 7日に選手、首脳陣、スタッフら230人を対象に定期検査を実施したところ、3人が陽性となった。いずれも川崎市の2軍施設、ジャイアンツ球場を拠点に活動。1軍の選手、首脳陣らは全員陰性で、接触もなかったという。

 球団は8日にジャイアンツ球場の消毒作業を行い、10日までの練習などの中止を決定。11日からは活動を再開し、13日のイースタン・リーグ、DeNA戦(小田原)以降の公式戦は予定通り開催するとしている。

 スタッフ2人は定期検査で一部並行して導入されたスマート・アンプ法と呼ばれる新たな検査手法で陽性と判定され、8日に改めて実施したPCR検査でも陽性となったことから同日に入院。3軍選手はPCR検査のみを受けており、9日夜に陽性が確定して入院した。スマート・アンプ法はPCR検査よりも短時間で結果が判明する上、陽性と偽陽性を識別できる特性があるという。

 管轄の保健所は、スタッフ2人を濃厚接触者と認定し、21日まで14日間の自宅待機を要請。また、選手との濃厚接触者の特定は今後進める。球団としては一定の接触があった2、3軍の選手、コーチ、スタッフ35人に自宅待機の指示を出した。9日にはこの35人を含む80人にスマート・アンプ法による検査を実施。来週以降も3日に1回程度のペースで同じ 検査を実施するという。

 球団は「一層の対策の必要性を感じた」とし、今後、1軍に帯同するスタッフのうち、選手、首脳陣と接触頻度の高い10数人を対象にスマート・アンプ法の検査を原則週に1度のペースで実施。スタッフの陰性を定期的に確認することで、チーム全体の感染リスクの低減に努めることを決めたとしている。