
今日駅で
「舞子?」
声を掛けられた
誰?
分からない
ぼーっと立っていると
にこやかに笑う
その笑う顔にかすかに面影が見えた
「山中?やないか?」
「なんやそれ山中たい」
えーーー
びっくり!
15年ぶり・・・
15年前の顔は思い出せないけど(中学時代のクラスメイトだ)中学時代は仲良しだった みんなからわたしらは相思相愛だと思われ
わたしが結婚するときは
「やっぱり山中?」
と、10人会えば10人がいう🤣🤣🤣🤣
「お前急ぐ?」
ってきくから
「急がない。もう帰るだけだから」
「ちょっと来て」
店に誘われた
「やだー山中とお茶飲む時がくるなんて〜」
「お茶くらい」
山中は笑う
コーヒーがきたら
「秘密はない方がいいし、オレも舞子もいつなにが起きるか分からないし」
最近同級生が亡くなった
「秘密?」
「うん」
「秘密があるん?」
「うん」
「わたしに関係する秘密?」
「そう」
「なんよ~」
「オレさ、お前が結婚するって聞いて・・・」
「聞いて?」
「会いに行ったん」
「誰に?」
「・・・」
「誰よー?」
「お前の結婚する相手に」
「は?」
「会社に・・」
「なんしに?」
「顔が見たくて お前がどんな男と結婚するのか見たかった」
「・・・」
「聞いてない?」
「聞いてない」
「そっか。お前には言わないからって言っていたよ」
「なんで?」
「そんなの知らん」
もう40年前のことだ
別に山中と結婚の約束したことないけど?
「なんしゃべったん?」
「本当に舞子が好きか?とか、大事にするか?とか」
「あんたは、わたしの兄さんか?」
「でもねーーあのとき、オレはプロゴルファー目指しとったし。それからしたら三つ揃いのスーツ着てバリバリ働く舞子の相手は誰が見ても大人やった」
「5歳上だし」
「舞子の好きそうなハンサムやね~って言われた」
「そんなこと?」
「うん、でも大事にするから、ここに来たことも言わないからって言われた」
「そう」
「お前だけ知らんのもなんやし、もう昔のことやしはなしたかった。今日駅に来て良かった。舞子に会えて良かった」
山中は笑顔で言う
「山中はお父さんそっくりになったね」
「やめろ〜」
「免許証もらったときに送ってくれたやん?車とって来るって言ってさ。乗って来た車がデカイからびっくりしたよ〜」
わたしの人生の節目には、山中がいた。当たり前のように・・・
わたしにとって
山中は「男」と言うより
気が合う「親友」だった
まあ、男と女に親友はないかな?
と言うか
わたし、男に興味なかったよ〜
山中と別れ、車で帰宅中
いろいろ考えた
きっと夫は忘れているだろう今さら聞いても意味ないから 言わないけど
わたしの知らない所で
知らないことがあるんだなあとおもう