先日週間プロレスを読んでいてくそデカため息が出た。週プロは終わりのページに「バトルロイヤル」という編集者によるミニコラムがあるのだが、そこで『小春日和』という言葉が使われていた。恐らく春のうららかな日という意味だと勘違いしての誤用だろうというのはの想像できる。しかしコレが一般の編集部員ではなく、40代くらいの編集次長がやらかしていたのはただただ呆れるばかり。


勿論、人間は誰しもミスをするし、かくいう僕だって意味を勘違いして覚えている言葉があるかもしれない。

しかし、だ。紙媒体で文章を書くのを仕事としている人間で、しかも40代の編集次長という肩書きの人間にしてはあまりにもお粗末だと思う。さらに言えば、『漸次』と『暫時』だとか『おざなり』と『なおざり』のように似た響きのものを間違えたならまだしも、『小春日和』なんて誤用ネタの代表のようなものでやらかしてしまうなんて…。


かつて東京女子担当の石井記者が試合リポートでおかしな言い回しをちょこちょこしていたが、上司がこんなんじゃそらそうだよなぁと。


『小春日和』の誤用があっても、まぁ言いたいことは充分に伝わるし、揚げ足取りのようだというのも理解している。ただ同じ号に明らかな技名の誤りまであったので書いてみた。物書きとしての矜持なんてのは、皆無で単なるサラリーマンという低い意識なんだろうかとも思える。

確かに雑誌が売れない時代ではあるが、こんな意識の人が書くものにお金は出したくなくなるだろうし、また編集者も時代を言い訳にしてはいないだろうか?



最近は飯伏幸太選手のtwitterがファンをざわつかせているが、それに全く触れることもない。大スポンサーである新日サイドからストップがかかっているのか、単に顔色を窺っているだけなのか知らないが、かつての週プロなら、この話題には大きく踏み込んでいったと思う。時代が違うので過去と比べるのはナンセンスかもしれないし、そこに踏み込むことで利を得る人がどれくらいいるかは分からないが、唯一の専門誌であり、本当に業界を盛り上げたいのならこうしたタブーのような部分にも切り込んでプロレスファン以外にも届くように仕掛けていくってのも手法のひとつとしてはアリなんじゃないかな?現代でも。

それをしないというのは編集部の幹部が物書きではなく、単なるサラリーマンとして書き散らかしているだけでは?



まぁね、もう30年週プロを購読し、この7〜8年は広告ページ含めて本当に隅から隅まで読んでいる僕としてはどんどんクソみたいな雑誌になっていくなぁと。ひとりよがりな義憤だろうけど。




ずいぶん話は逸れたが、それなりの年齢になって初歩的なミスを犯す。最低限の教養ってやっぱり大事だなと週プロを読みながら強く思った。