ハイブリッドなプロレスラー。
洋の東西問わずプロレス界で名選手と謳われたレスラーは数多いる。だけどパワー、スピード、テクニックの三拍子揃った選手はなかなかいない。どれか1つなら平凡なレスラー、2つで名選手、3つ揃ったら歴史に名を残すスーパースター。ちなみに1つもない人は引退した方が良いと思う。

最近スターダムにハマり、女子プロレス界についてもちょっとかじりはじめたが、女子で三拍子揃った選手は今のところ知らない。スターダムの中心選手でありオレが好きな高橋奈苗、夏樹☆たいようの2人も残念ながら…。2人ともテクニックは女子プロレス界では間違いなくトップクラス!打撃や投げなどプロレスの技だけではなく、技の受け方、試合の組み立て方、相手の長所の引き出し方、間(ま)・テンポ、トータルで試合の見せ方、言い換えるなら観客を興奮させたり刺激を与えるテクニックは素晴らしい!
ただ奈苗はパワーはあるがスピードがなく、夏樹はスピードはあるがパワーに難あり、対照的。

さて、ではパワー、スピード、テクニック三拍子揃ったハイブリッドプロレスラーはいないかというとそうではない。
日本では棚橋弘至、海外ではミステリオ(Rey Mysterio Jr.)やエディ・ゲレロ(Eddie Guerrero)が当てはまると思う。まぁ、エディ・ゲレロは故人だが。もちろん他にもいるが、オレが好きな選手で言えば この3人、特に後の2人は文句無しに三拍子揃っている。ただやっぱり三拍子揃った選手が少ないのは事実。だけど三拍子揃っていない選手の試合がつまんないかというとそうではない。

大型のパワーある選手の試合は迫力があるし、ハイスピードな選手の試合は展開が早くハラハラドキドキする。またテクニシャンの試合では派手さは無くとも『うーむ』と唸らされたり、意外性のある展開が期待できる。


以前、総合格闘技に転向した元力士の戦闘竜が『相撲は強いんだよ!』と言った。プロレスは『やらせ』というイメージがあり、だからつまんないという人もいる。やらせ云々は置いといて、戦闘竜の言を借りる(パクる)なら…



『プロレスはおもしろいんだよ!』


と声を大にして言いたい。
ガチンコのような試合もあれば、間違いなく台本があるお笑い要素の濃い試合もある。
ハイブリッドプロレスラーの試合でなくても十分楽しめる。何でもまずは『知る』事が大事だよね!