半分作業机になっているローテーブルに肘を着き目に折ったタオルを充ててリビングの灯りを小さくして泣いていた…
玄関の方から“カチャ”と金属音。
「ただいま…薔子…いるの?」
リビングの扉の前で足音が止まり扉を開ける音…
目を覆っていても明るさが増したのが判る。
「どうしたー…んー…」
何も応えない私に
「ノド渇かない?」
「…か…わかな…い…」泣き声で応える
「そっか…」
キッチンから聞こえる冷蔵庫を開け水を飲み干す音が聞こえた。
コップに水を注ぐ音が静かな部屋に響く。
テーブルの上に“コトッ”とコップを置く小さな音が耳に響く
「…ヨッコイセ…と…」
何時もなら
「やだーおじさんクサイ」
と文句を言う私の口も言葉を忘れたように黙っていた…。