千葉県 千葉市
本編はコチラです → → クリック
利根川水系の鹿島川が眼前に流れる。
「良い街ですねぇ」男が川を覗き込む。
病院・・・
晴れ渡る中庭に少女の姿が確認出来る。
何やら辺りを警戒している。挙動不審
辺りに人がいないことを確認すると少女は花壇によじ登り・・・
ザクッ・・・ザクッ・・・
花を根元から掘り出した。
「おやおや・・・イケませんねぇ。花が泣いてますよ」
ビクッ!!
声を掛けられて少女が、こわばる。
「ごめんなさい!ごめんなさい!」
必死に謝る少女に男が近寄った。
「私に謝る必要は無いですよ」
「ごめんなさい。私のお母さん入院してて、それで・・・」
「なるほど・・・しかし根付くk花は良くない。それに花の名前を
知っていますか?」
「うん!パンジーっていう名前」
「ほう!よくご存じで」
「私、お花だぁ~いすき!」
「パンジーの花言葉を知っていますか?」
「知らない」
「パンジーの花言葉は《私を思って下さい》です。恋愛などには
最適ですが・・・」
「・・・」
「良いでしょう!悪気も無いみたいだし、この花をあなたに差し上げます」
男が一輪の花を少女に差し出す。
「わぁ!ありがとう。月下美人ね!」
「月下美人は年に一度、新月の夜にしか咲かないのよね?」
嬉しそうに説明する少女に男が首を振った。
「いいえ。確かに、そういうことになっていますが、実際は新月以外にも
咲き、年二度咲く事もあります。
それから、その花は月下美人ではありませんよ」
「えっ?違うの?」
「その花は、まだ蕾の段階でして・・・これから咲く花でございます。」
「ふぅ~ん。知らない花だけど、ありがとう」
・・・
「花を生かすも殺すも、あなた次第ですよ」
!?
「どういう意味・・・?」
「花が好きな、あなたならきっと分かります。
お母さん良くなると良いですね!
では、私はこにて失礼します。」
怪しげな言葉を残して男は立ち去った。
まだ10歳にも満たない少女には少し難しい説明だったかもしれない。
「変な人」
とだけ言うとトボトボと歩きだした。
・・・
とりあえず、お母さんに見せてあげよっと♪
「あれっ?」
病室に戻ると母親の姿が無かった!!
隣りで雑誌を読む患者に声を掛けて
「お母さん知りませんか?」
「あぁ・・・急にお腹の辺りが痛い!って苦しみだして」
!?
「どこに連れていかれたんですか?」
「手術室じゃないかな?」
平然と言う患者にムカついた。
急いでナースステーションに行き母親の居場所を聞く。
「お母さんなら一階にある手術室よ」
またしても軽く言う。
お母さんの病気は、そんなに軽いの?
他人だから軽く言うの?
手術室で必死に祈った。
「お母さん死なないで!?」
・・・
あれっ?
「なんで?」
手術室のランプが消えた!
わずか20分足らずで・・・
助からなかったの?
扉が開き医師が先頭を歩く。
続いて移動式ベッドを押す看護士二人・・・
ベッドを覗き込む。
「お母さん!!」
少女の母親が首を傾けて話掛ける。
「あら?涙なんか流してどうしたの?」
「だって・・・お母さん急にいなくなるから」
「単なる盲腸だから心配しないでって、あれほど言ったでしょう?」
「だって・・・」
優しく微笑む母親に少女も笑った。
病室に戻ると少女が更に笑いだした。
「お母さん見て見て!!さっきまで蕾だったのに花が咲いてる!」
「綺麗な花ねぇ。なんて名前のお花?」
「いかすも・・・ころなんとか?」
「なにソレ?」
病室に笑いが響き渡った。
「その花には・・・大した威力はありません。しかし名前を
『喜びに咲く花』と言います。良かったですねぇ」
独り言のように呟く男
男は、なにやら怪しげな雰囲気のお店の前に立っていた。
お店には
※闇の案内所
不幸で困っている人、人生に疲れた人、大募集※
と書いてある。
「・・・」
「いらっしゃいませ!
ん!?
お前か・・・」
「お前かじゃ、ありません。あなた何をしてるんですか?探しましたよ」
どうやら二人は知り合いのようだ。
「あなたの使命は何ですか?」
「人間を闇の販売所へ案内することだろ?」
「ここはどこですか?」
・・・
「千葉県」
「私のお店は東京ですよ!」
彼らの言い合いは一時間以上続いていた。
「分かった!分かりましたぁ!」
案内所店主があ子供のように膨れ上がる。
「私は東京には戻りませんからねぇ!」
・・・
男が出ていくと「はぁ~」
ため息が室内に響き渡った。
花終了
~番外編~
完了
※本編の方が内容が濃いです。
ぜひ、お越し下さい。 → → 本編(クリック)