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子供のころ兄のようにしたってくれていた
近所の悪ガキが亡くなったとの知らせが届いた

奥さんとも子供とも別れてひとりで暮らしていたらしい。

もう、何年も会っていないのでどこでどんな暮らしを
していたのか解らないが噂によると
毎日酒びたりの生活だったらしい。

葬式らしい葬式もしないでひっそりと父親の眠る墓に
埋葬したようだ。

少し身勝手なところのある奴だったけれど
本当は気の弱いやさしい奴だった。

二人で漆の木に登ってこいつの木の皮はきれいにむける
と一生懸命むいて次の日ぜんしん被れて酷い目にあったことが
昨日のように思いだされる。

自分で独立して仕事を始めると言う時に
何だかきちんとした計画が無いのを心配して
やめた方が良いんじゃないかと言ったとき
ダイジョウ、ダイジョウ何て気楽に構えていたっけな~

その後思うように仕事がないって嘆いていた。

あの時から何となく歯車がかみ合わなくなっていたのかも
頑固な親父さんだったけれど晩年体調を崩してから
良く飲みに来いと招いてくれた。

そんな時息子のことを心配する父親の姿が現われていた。
たぶん奴はそんな親父さんの姿は知らないと思うが

自分も亡くなった父とは余り話をしなかったけれど
自分の子供ができてから父の気持ちが解る。

少し早すぎる旅立ちだったけれど
奴なりに生きていたのだと思う。

次の世で親父さんとじっくり語りあってくれればいいのだが

まだ墓参りには行ってない、まだ行く気になれないから
春木々が芽吹くころに行こうかな、好きなウイスキー持って。