2019GWに宮城県気仙沼市の被災地へ

ひとり旅をしに行った


津波の跡を観るために
肌で感じようとね
























海に連凧があがっていた

頭の真上を
すううううっと
空に引っ張られ、溶けていくよう


真っ青な空に高く高く

ゆらゆら揺れて


しばらくぼーっと眺めていた







2008年
地震と津波を学ぶために気仙沼市や
唐桑、大船渡へ勉強に行った。

昭和の大津波の跡地を巡り、地層を調べて、
繰り返し大津波の災害が起きている証拠を見た。


気仙沼市が行う津波防災関連の取り組みを学んだ。


そこの地元の寿司屋で、気仙沼に対する郷土愛や、
津波へ向き合う心、観光産業への心配など
店主から話をたくさん聞いた。


多くの人が生活している港町。
露店で割腹のいいおばちゃんが売っていたコロッケ

食べながら沿岸を歩いた。

キラキラしてとても穏やかな海だった。





2011年
地震津波の学習から2年半後
気仙沼の町は津波にのまれた

あの時の寿司屋は土台だけ残して跡形も無く消え、
寿司屋の近くに超巨大な漁船が打ちあがった


私も被災した
電気ガス水道無しの不安な2週間を過ごした





2019年
もう一度寿司屋の店主に会いたい。
気仙沼市にもう一度行きたい

この目で津波災害がどんなものなのか見て
学習したことと合わせて次世代に伝えたい

地元の方に話を聞いてこよう


やっと私の津波に向き合う心が整った。


寿司屋は場所を高台に移し
新しい店舗をかまえていた






被災前の写真が飾ってあった

この
 ザ 寿司屋 !!
な雰囲気が好きだった
全て流されてしまったけど、ぼんやり覚えてるよ。

イケメンな店主さん、まじでかっこよかった
ダンディでさ! 震災前の写真↑


店主は地震後、津波がくることを
理解していたので、裏山の高台に逃げたそう。

店主はどんな気持ちで津波を眺めていたのだろう




新しい店で握る姿

計り知れない苦労が
年老いた店主から見てとれた。



いろんな話をしようと思っていたのに


ただただ、
美味しいと言って食べることしかできなくて



美しくて凛とした寿司だった。





海鮮市場で海産物をめいいいっぱい買って
思い付く限りの知り合い5人に宅配便で送った。


気仙沼のおいしいものをたくさん買う、食べる。

今の私が気仙沼にできること




また少ししたら旅に行きたい。