次の日、子供を夫に任せて来院。
初診手続きに1時間くらい待たされた。大きな病院だから、待つよね。
尿の細胞診検査をして、CT検査の予約を入れて終了。また3日後の朝、検査のために来なくちゃ。
次の外来予約は約一ヶ月後。そんなに間があいていいのかなと一瞬思ったけど、深くは考えていなかった。
泌尿器科の初診から半月後くらいに、主治医の外来予約も入ってた。
「こんにちは〜」
「泌尿器科から電話とか来ましたか?」
「いいえ?なにも連絡はありませんが、、」
CT検査の画像をみせてくれて、膀胱が通常こんなに腫れて画像にうつることはない。
「多分、膀胱癌だと思う」
がん?
え?ぼうこうの、がんなの?
一気に体温が下がって、衝撃で頭が真っ白になっていく。
落ち着け、と深く呼吸しようと意識してた。
僕の知らない違う病気かもしれないけど、と先生は言ってたけど話を聞きながら、涙が溢れてとまらなくなった。
ああ、癌て、なんてパンチのある言葉。
帰って夫には伝えたと思うけど、
あの日、診察室を出てからの記憶が思い出せない。