筋肉痛 チルい一日 草津の湯
          各務由紀

 

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「チルい」というのは最近知った若者言葉で、まったり・のんびり・落ち着く、といった意味だそうだ。

 

「チルい音楽」とか「チルいカフェ」とかいった使い方をするらしい。

 

これまた最近知った「エモい」(emotional が語源)とは違い、気持ちが高まるのではなく静まる(calm)という感じだろうか。

 

もっとも当の若者達は、「これいいね!」という程度の意味で「チルい」も「エモい」も使うようで、何とも言えない。

 

初めて聞いた時には何のこっちゃと思ったが、新しモノ好きなので使ってみた。

 

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このところコブシやビワの木の剪定に夢中になっていたら、昨日の夕方には右腕と背中がひどい筋肉痛になっていた。しびれが出るほどに。

 

剪定鋏やノコギリや竹箒の使いすぎに決まっている。

 

昨日は銭湯(かずさのお風呂屋さん:過去記事参照)へ行って長時間過ごし、馴染みのマッサージの先生に施術をお願いした。

 

90分もの汗だくのマッサージを施して頂いたのだが、「これはとても全部は無理ね」。

 

シクシクと背中から指先まで痛いような痺れはとれたものの、まだかなりピリピリと神経が圧迫されている感じは残った。

 

こりゃさすがにやりすぎだわい、と(ようやくのことで)自覚して、今日は一日、「外遊び」は休むことにした。

 

でも、ここ木更津東泉寺に居ては、この好天の下でついつい「外で遊び」たくなってしまいそう。

 

それで、車で出かけてしまうことにした。

 

カメラは、これも夢中になるとシャッターを構える右手が凝るので、写真も撮らないぞ!

 

マンドリンは、もしかしたらどこかでのんびり練習が出来るかも、と思って車に積んだが、やはり腕や背中が痛くなりそうなので、積んだままにした。

 

以前に参加していた、千葉市内で有機農法をやっている田んぼまでドライブしよう、と思って出発したのだが、車の運転もけっこう腕や背中が凝る。それに腰も痛くなる。

 

そこで、目的地は無しにして、ちょいちょい目に付く木立ち(たいてい神社やお寺がある)とか、何もない公園とか、河原とか、そんな場所でただただウロウロした。

 

これぞ「チルい」一日。

 

日本の若者言葉「チルい」は、英語の若者スラング「chill out」から来ているのだそうだ。リラックスする、落ち着く、といった意味だとか。

 

コンビニの飲み物売り場で見かけたドリンクの名前、意味がやっと分かった。

 

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夕刻、また銭湯へ行くことにした。

 

そう、今日26日は「フロの日」。かずさのお風呂屋さんではスタンプが2倍だし、10枚綴りの回数券に1枚無料券をつけてくれる。

 

あ、でも、筋肉痛や神経痛といったら温泉の湯治がいいなぁ。

 

これまた例の宮の湯(過去記事参照)なら「草津の湯」という湯船がある。

 

とろりと濃くて、もちろん硫黄の香り。本物の温泉を運んで来たのか入浴剤なのか分からないが、効き目は同じだろう。

 

「お医者様でも草津の湯でも(恋の病は治りゃせぬ)」というくらいだから、銭湯でありながら立派な湯治ができるじゃないか。

 

うーん、かずさのお風呂屋さんの無料券は捨てがたいから、回数券だけ買った。そして宮の湯に(これまた回数券で)入った。

 

今宵は、かなり面積の広い彫り物を背負った若い人達が大勢、楽しげに喋りながら入浴していた。

 

これまたついつい、話しかけてお喋りに参加したくなったが、いやいや、今日は湯治が目的、がまんがまん。

 

草津の湯、熱いジェットバス、水風呂と、ぐるぐるぐるぐるぐるぐる……

 

宮の湯は「かずさ」と違って、閉店間際になっても掃除の人が入ってきたりしない。

 

それを良いことに、本当に閉店時間の10時まで粘りにねばって、すっかり堪能した。

 

背中と腕の痺れも、まあまあマシになったかな。

 

明日は雨の予報。ひきつづきチルく過ごそうかな。