「お? やっぱりコレコレ! 空芯菜はこういうふうにパリパリじゃなきゃ。パッタイもこういうふうにモチモチでなきゃね。でもって、やっぱりデザートには生春巻き! ウッマー!!」

 

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先日某所で、久しぶりにタイ料理を食べた。

 

生春巻きは売り切れで、空心菜炒めとタイ風薩摩揚げ(?)と「パッタイ」(米粉の麺を使ったタイ風焼きそば)を食べた。

 

アジアンは、辛いのも甘いのも大好きで、美味しかった。

 

 

 

 

のだけれど……

 

何かこう、ちょっと違う? いやまあ、私は何でも美味しいと思っちゃうんで、不味いわけじゃないんだけれども? 何だろう、この違和感は。

 

会計を待つ間にオープンなキッチンをのぞくと、調理をしているバイト風の人が2,3人。そして、火にかけたスープ鍋らしきものはあるけれども、使っているのは主に冷凍庫と電子レンジみたい。

 

ふーむ。

 

娘(実子)が始めたバイトの、ファミレスキッチンの様子が目に浮かぶ。

 

たしかに出てくるのは早いし、味にはどこと言って文句があるわけではない。

 

でもやっぱり、アレと比べちゃったんだろうな。無意識に。

 

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ここ木更津東泉寺のご住職は、たびたび私に食事をご馳走して下さる。

 

初めのうちは申し訳ないと、その度ごとに思っていたけれども、私が遊びで庭木の剪定をしたり草刈りをしたりすることに、お金など頂けないといつも言っているので、その代わりにご馳走して下さっているのだと(ひとり合点で)思うようになった。

 

そのご馳走のひとつが、お寺から車で5分10分くらいのところにある「アジアンダイニング RomAsia」。

 

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なんでも、タイ王国政府「タイ・セレクト・シグネチャー」認定のタイ料理レストランなのだそうだ。

 

辛いものが苦手と仰るご住職も、タイ料理は辛いものばかりではないからお気に召しておいでのようだし、外装も内装も色々と工夫が凝らしてあって、見ているだけでも楽しい店。

 

そしてもちろん、旨いことこの上なし!

 

すっかり気に入って、妻や娘が木更津に来たときにも連れて行ったし、川崎の自宅に帰るときにテイクアウトを土産にしたこともある。

 

ご住職にご馳走になるときも、ちゃっかり自分のポイントカードにスタンプを押してもらっていて、前回ポイントが一杯になって、千円分のクーポンをもらっていたりして。

 

そのRomAsiaと、無意識に比べてしまったんだろう。

 

そして、行きたくなってしまった。だから、今日行ってしまった。スポンサーなしで(笑)。

 

写真を撮っても良いかと聞くと「どんどん撮って下さい」と言うので遠慮無く。

 

おしぼりは、固いマシュマロみたいな物体に水を注ぐと膨らんでくるからおもしろい。右は「マナーウソーダ」(タイのライムを絞った使ったドライなソーダ水)。

 

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金色のチャイムを鳴らして注文を伝える。

 

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平日とはいえ食事どきなので、「お料理の準備にしばらくお時間を頂戴します」。それは当然でしょう。

 

待つ間に、隣の席で満足そうな歓声を上げているご夫婦と言葉を交わしたり、店内をうろついて色々な内装品にカメラを向けたり。

 

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トイレ(食事の話なのに失礼!)には、私のコレクションに加えたくなるような装飾品が。

 

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さあ、来ましたよ。まずはサラダメニューから「ラープ・ムー」(豚挽肉とハーブのサラダ)。

 

バナナの葉かな、下に敷かれているのは。それに木のスプーン。

 

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マクロレンズで接写も。

 

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この記事を書いている今も写真を見ると、口の中に唾が湧いてくる。

 

そして「パッタイ」。プリプリしたエビに、パリッパリでシャキシャキの空心菜も使われている。

 

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最後にデザートとして、生春巻き。これは食べる順番の好みの問題だけれど。

 

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ほらこのぎっしりと詰まった具!

 

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ちなみにその晩、おやすみの電話を妻にかけたとき、また土産にここの料理を買っていくよと言うと「ハルマキ!」と即答。

 

マナーウソーダを飲み干してしまい、お水を頼むと出てきたグラスが「転がりますからお気をつけて」。

 

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底が独楽(コマ)のように尖っているので、ゆらゆらと揺れる。

 

こういうのは、気分がゆったりしていないと楽しめないかもしれないが、気分をゆったりさせてくれる道具だとも思う。

 

すっかり平らげましたよ。もちろん。パセリに至るまで。

 

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お勘定を済ませると、製麺会社が販促品としておいていったというラーメンをお土産にくれた。

 

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そういえば、たまたま誕生日の日に行ったときには、頭に象の彫り物がついているお箸をくれた。

 

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隣のご夫婦は「女房が欲しがってるんだから、誕生日の証明なんてケチなこと言わないで、ちょうだいよ?」と交渉していたけれど(笑)。

 

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食べ物は、どんなものでも、どんな味でも、どこで食べても、おいしいと思う。

 

素材となる植物、動物、その他には、いつもではないけれども、感謝の気持ちを忘れないようにしたい。

 

その上で、ひときわ美味しいものを味わうことが出来た日には、

 

幸せなるかな。