今週末は忙しかった。
土曜の朝は、土砂降りが上がったので境内を見て回り、落ち葉でつまりかけているU字溝をさらってから、川崎の自宅へ。
自宅へ行った、もとい、帰ったわけは、一つにはマンションの管理組合の役員会があったから。また一つには、結婚記念日だったから。
出がけに思いついて境内のお花(シャクヤクと変わった色合いのアヤメ。過去記事の写真参照)をいただき、さらにご住職の母上(K子さん)からは、お祝いだとして丹精された初物の空豆を頂戴した。
木更津のコス○コで、我が家の大好物であるロールパンと、これも思いつきで付け加えた花束を買い込み、家に到着したのは午後も早いうちだった。
車を駐めたところで、これまた不図思いついて、結婚記念ディナーの予約時間まで、マンションの中庭で「やる」ことにした。
そう、聖人K子さんの真似事を。
「今日の一人 ツツジの中の聖人」や「コラム つれづれ2 -タケノコと雨とマンドリン-」で書いたとおり、どういうわけかツツジは笹に包囲される傾向があるらしい。
自宅マンション中庭のツツジたちも、入居当初はなかったはずの笹どもに浸食され、無惨なことになってきている。
妻はよく、植栽の中のヤブカラシだのドクダミだのを個人的に始末しており、笹にも手を出すことがあるが、最近はどうも形勢が不利。
そこで、このところ木の剪定や草刈りを第一の趣味としている不肖わたくしが、いろいろ道具を増やしていることもあり、妻に加勢することにしたわけだ。
それもこれも、K子さんの言葉「せっかくきれいに咲こうっていうのに、可哀想じゃないの」に心動かされたためである。
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で、土曜日の夕方1時間半、それから日曜の午前中、役員会が始まる前の1時間半、合計3時間、腰につけた蚊取り線香でヤブ蚊を遠ざけながら頑張ってみた。
……のだが、きれいにできたのはせいぜい5メートルといったところ。
中庭に植わっているすべてのツツジを助けようと思ったら、たぶん丸三日ぐらいはかかりそうだ。
あの山の上のツツジたちをすべて救出なさった聖人K子さん(91)の凄さ、分かってはいたけれども改めて痛感した週末だった。