※死産に関する内容です。少し前のことをメモを見て振り返りながら書いています。
入院4日目
この日は朝の処置でラミナリアを抜いて、初めてバルーンという風船のようなものを入れた。
ラミナリアに比べると、入れるときの痛みはほとんど感じなかった。
だんだん液体が入って膨らんでいく感覚がわかる。
入れた後の感じはラミナリアより違和感がすごい。
いかにも、お股に何か挟まってます!という感じ。
内診で確認してもらっても、子宮の膣側の入口は柔らかくなってきているが、子宮側の子宮口はまだ硬いらしい。
ドクター2人に内診してもらったが、2人とも「う〜ん…」という感じ。
私の身長が結構高めなのも関係あるのか、子宮頸管が普通より長いらしく、なかなかお産に適した状態にならないらしい。
体外受精の胚移植のときも、通常のカテーテルでは届かないからと私用に特別に違うものを手配してもらった。このとき↓↓
不妊治療をしていた病院では、子宮の入り口付近に子宮腺筋症があってエコーの際邪魔だともよく言われていた。関連記事↓↓
ドクターも、
「まだ子宮側のほうの子宮口が全然なんですよ。まだ出てきそうな感じではないなぁ。」
ほんと問題だらけだな、私の子宮…
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病室では、折り紙をひたすら折った。
夫は鶴しか折れない鶴専門なので、私は時間もあるし、いろんなものに挑戦した。
YouTubeやネットを駆使して、今まで作ったことのない動物やらお花やら立体的なものやら。
お腹の赤ちゃんに、お空に行くとき寂しくないようににぎやかにしようね〜とか話しかけながら。
必死に折りまくっていると、その日の担当の看護師さんが「これ、先生と私たちからです」と折り鶴を2羽持ってきてくださった。
私:わぁ、お忙しいのにありがとうございます!
◎ちゃん、よかったね、嬉しいね!
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この日面会に来た夫に、赤ちゃんの棺を見せていたとき…
夫:こんな小さい箱に◎ちゃん本当に入る?
私:でも看護師さん、これより小さい箱でも大丈夫って言ってたくらいだから大丈夫なんじゃない?
夫:保冷剤とかも入れるでしょ?大丈夫かな〜?あ、俺保冷用のシートも買ったから、それも敷いてあげよう。
私:さすが!ありがと、パパ。
夫は棺の大きさがどうも気になるらしい。
面会時間が終わり、夫を病棟の出口まで見送ろうと一緒に歩いていたら、ちょうど反対の病棟からお産を終えて退院されるママさんと赤ちゃん、パパさんが出て来られてエレベーター前で記念撮影をしているのが目に入った。
思わず近づきすぎないように足が止まる。
すやすやママに抱っこされて眠る赤ちゃんと、とびきりの笑顔のご両親。
今の私には眩しすぎる光景。
一緒の空間になんていられないと思った。
いいなぁ。。これからお家に帰って、赤ちゃんとの生活。大変だろうけど、幸せなんだろうなぁ。。
私も◎ちゃんをあんなふうに元気に産んであげたかった…ずっと◎ちゃんと一緒に生きていくはずだったのになぁ。。
私は間違いなくあんな笑顔で退院することはないんだろうなと涙が出る。
夫も黙って立ち止まり、そのご家族がエレベーターに乗って見えなくなるまでじっと待っていた。
帰り際にふと夫が、
夫:さっきの赤ちゃん見て思ったんだけど、、
私:何?
夫:生まれたばかりの赤ちゃんがあれくらいの大きさなら、棺の大きさはあれで大丈夫そうだねぇ。
まだそこ気にしてたんかい!
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夜の処置は、朝入れたバルーンを抜いて終わり。
久々にお股に何も入っていない状態でよく眠れた。