※死産に関する内容です。少し前のことを振り返りながら書いています。



入院当日の夕方、義母から電話がかかってきた。
夫が報告してくれたのだろう。


義母:〇〇さん〜。。大丈夫?大丈夫じゃないねぇ、、こんなことになるとは思わなかったねぇ。。

私:はい。。ご心配おかけしてすみません。

話しながらも涙が止まらない。

義母:本当に心配よ、、辛いよねぇ。私が長男を産んだとき、同じ病室に死産されたお母さんがいらしたんだけど、それはそれは辛そうで毎日毎日泣いてらしたから…気持ちわかるよ。。言葉にならないよ。。


実は義母は息子を亡くしている。夫は3人兄弟の次男なのだが、お兄さんが15年ほど前に突然病気で亡くなっている。


私:お義母さんも大切に育て上げた息子さんを亡くされて、お義母さんの辛さや悲しみも計り知れないです。

義母:私もその時はねぇ、難病とか何十万人に1人とか言われても全然納得できなかったし、しんどかったよ。今でもなんであの子が…とか思うよ。でもまだ仕事もしてたし、どうにか乗り越えてきたよねぇ。

私:私も乗り越えられますかね…

義母:大丈夫よ、私も今生きてるんだから〜。。今はしんどいけどね…今は我慢せずにいっぱい泣きなさい。

私:△△くん(夫)にも申し訳なくって、、

義母:そんなこと思わないでいいの。お腹の中で育ててた〇〇さんが1番辛いよ。。
△△にも、歳とって産まれる子なんだから、健康に気を付けてしっかりしなきゃダメよって話してたばっかりだったのよ。。
今から私病院行くわ。何かフルーツでも食べる?

入院中も糖尿病食が出されていて、出される食事以外の間食は禁止されていたので丁重にお断りし、

私:お気持ちだけで充分です。本当にありがとうございます。
今お義母さんに会ったら泣いてお話できないと思う。。

義母:そうよね、私もそうなっちゃうと思うわ。△△が行くから大丈夫かな。実家のお母さんにもしっかり甘えてね。
〇〇さん、今は悲しくて仕方ないと思うけど、ちゃんとご飯食べてね。

私:ありがとうございます。。


夫の実家は車で15分くらいの距離なのだが、あまりお義母さんに会うことはない。
(義父は今年の4月に他界して、義母は一人暮らし)

結婚の際も「私、ビックリするくらい干渉しないからね。あなたたちはあなたたちの好きなようにやっていってね。」と言うくらい。

母の日などにプレゼントをしても、「気を遣わなくていいから、あなたたち自分たちのことにお金使って」と。

年に数回食事したりはするが、実家で親戚同士集まることも全くない。
うちの実家とは全然違う感覚に、男兄弟ばかりの家ってこんなもんなのかな?と思ったりしていた。

この距離感は私にはちょうどよかった。

でもこうして気にかけてくださっていて、すごくありがたかった。

義母も孫が生まれることはとても楽しみにしてくれていた。


私の両親にとっては初孫だった。

とくに父は子どもが大好きで、親戚の集まりなどでは自分に孫がいないので、私のいとこの子どもを抱っこしてはじぃじ気取りだった。

前回の流産のときもかなりショックを受けていたし、今回も泣いて悲しんでいたらしい。


赤ちゃん、あなたは産まれる前からみんなに愛されていたんだよ。

嬉しいね、会いたかったね、いっぱい抱っこしてもらいたかったね。

みんなあなたのことが大好きだからね。。