※死産に関する内容です。少し前のことを振り返りながら書いています。
月曜日、仕事は休み。
朝、やっぱり胎動がない気がする!と思い、朝一で病院に電話。
電話口の看護師さんに3日前から胎動が少ない気がすると伝えると、ドクターに確認して折り返しお電話しますとのこと。
お産する予定の病院は、私の住む市内で1番大きな総合病院で月曜日は産婦人科は手術日となっていて外来はやっていなかった。
電話がかかってくるまでの間、そわそわして落ち着かない。
20分後やっと折り返しがあり、今から来てくださいと言われた。
病院までは車で30分弱。すぐ家を飛び出た。
病院に着いて待っている間、誰もいない待合室でお腹をさすったり軽く叩いてみたり、体を揺らしたりして必死に胎動を感じようとしていた。
しばらくして主治医が現れ、どうぞと診察室へ。
Dr.:いつから胎動が弱いと感じました?
私:金曜日ですかね…
Dr.:確実に胎動があったと言えるのは最後いつですか?
私:土曜日には確実にモニョモニョ動いていました。昨日(日曜)はちょっとあったかなぁ…
Dr.:エコーでみてみましょう。
ベッドに横になりエコーがはじまる。
いつもはモニターを見える角度にしてくれているのだが、このときはドクターにしか見えない角度になっていた。
無言でエコーを動かすドクター。
何も言わない。
嫌な予感しかない。
いろんな場所からいろんな角度でエコーを当てているが、何も説明はなく無言の時が流れる。
心音を聞こうとしても、サァーっという機械音しか聞こえない。
結構長い時間をかけてエコーしたあと、ドクターがモニターから離れ、看護師さんと小さな声で何か話している。
…状況を察し、ベッドに横になったまま腕で顔を覆い、深く息をした。。
どこか違う時空にいるような感覚になった。。
しばらくすると、手術着を着たままの産婦人科の部長先生も来てエコーさせてくださいねと。。
部長先生もしばらく時間をかけてエコーで見てくださったあと
「赤ちゃんの心臓が止まっちゃってるね」
頭が真っ白になり何も言葉が出ない。
うまく息ができない。
涙も出ない。
顔を覆ったままうなずいた。
お腹を拭いてもらい、やっとのことで起き上がる。
ドクターから説明がある。
「赤ちゃんの状態からして、心臓が止まったのはおそらく昨日かなと。
赤ちゃんを出してあげないといけないんだけど、もう結構大きくなってるので通常のお産と同じです。
お母さんになるべく負担のないようにしますからね。
このまま入院になりますが大丈夫?」
呆然として、はいと返事するのが精一杯。
何が起きてるの?
先生は何を言ってるの?
これは現実なの?
「何も用意してないだろうから一旦帰ってもいいけど、1人で来たの?帰れる?運転大丈夫?」
と心配してくれるドクター。
この日たまたま夫は仕事が休みだったのだが、
帰らないと夫はどこに何があるのかわからないよな…と妙に冷静になり一旦帰ることにした。
看護師さんから入院の説明を受けた。
何も頭に入ってこず、うんうんとうなずくだけ。
ここで初めて涙が出てきた。
部屋は個室がいいよと言ってもらい、そうしてもらった。
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私は何てことをしてしまったのだろう…
赤ちゃんは胎動でSOSを出してくれていたのに…
胎動がわかるようになってからは、少しでも夫にも胎動を感じてほしくて、夫にピタッとお腹をくっつけては
私:ほら、今動いた!
夫:え〜わからんなぁ。
私:また!ほら蹴ってる蹴ってる!
夫:今の、赤ちゃんがどんな感じで動いたのかマネしてみて。笑
私:(足をバタバタさせらながら)こう!ドンドン!って、こんな感じ?笑
なんてやりとりして。。
幸せだったあの時間はもう戻ってこないの…