11月のある朝。
突然の腹痛でハッと目が覚めた。
一応基礎体温を測らなきゃと、すぐ体温計をくわえる。
低温期のはずなのに37度を超える熱。
何かがおかしい。。
右下腹部から腰にかけて、よじれるような痛み。
起き上がれない。
今までも内膜症の発作的な痛みで動けなくなることはあったが、今回はそれよりも広範囲にわたって痛みがひどい。
改めて熱を測ると、38度になっている。
ヤバイ、仕事に行けない。
すぐオーナーに電話をした。
欠勤の許可をとり、痛みと熱の原因は何かと探る。
場所的に右の卵巣よね?
もしかしたら盲腸?
いやいや、これは婦人科系の痛みだ。
病院に行かなきゃ。
でもどこへ?
内科?婦人科?
コロナ禍って熱あっても病院行っていいんだっけ?
今不妊治療でかかっている病院は車で1時間。
こんな状態では絶対自力では行けない。
とりあえず、今の病院を紹介してくれた地元の産婦人科へ電話した。
しかし、、
「今行っている病院へ連絡してみてください」
とのこと。
仕方なく今かかっている病院に連絡すると…
「今すぐ来てください」
どうしよう、、
夫は仕事でいない。
タクシー使うと余裕で往復2万円は超える。
「…近くの産婦人科とかで診てもらったりできないですかね?」
と聞いてみるも、こちらに来てもらったほうがいいとの一点張りなので仕方なく母に連絡、、すると
「今から出勤しようと思ってたけど、休んで行ってあげる!」
と、なんともありがたい、、泣
我が家から車で45分ほどかかる実家からすっ飛ばして来てくれた。
この歳になっても甘えた娘で申し訳ないと思いながらも、母の車で痛みに耐えながら病院へ向かう。
ちなみに急いでいたので高速で行ったのだが、母は5年以上ぶりに高速道路を運転したらしい。
正直、怖かった…笑
受付を済ますとすぐ看護師さんが来てくれた。
「大丈夫ですか?ベッドで横になりますか?」
ロキソニンを飲み、朝より多少痛みはおさまってきていたので、座って待ちますと伝えて座ってお腹を抱えてうずくまる。
体温計を渡され計ると、37.3度まで下がっていた。
呼ばれて診察に入り、朝からの経緯を説明した。
Dr.:うーん、、採卵から日が経っているし生理もきてるから、採卵の影響ではないとは思うんだけど。。
一応、内診で診てみましょう。
超音波で卵巣を確認すると、右の卵巣が9㎝を超えているとのこと…!
もともとチョコレート嚢胞があり、6〜7㎝だと言われていたが、ここにきて急に大きくなっている。
どうした…?
指を入れたままお腹を押されて確認したりしたが、やはり右側の卵巣が痛い。
内診を終え診察室に戻ると
Dr.:卵巣が急に大きくなっていますね。9.3㎝です。
なんらかの原因で炎症が起きて、もしかしたらチョコレート嚢胞から腹腔内に出血して血が少し漏れているかもしれない。
痛みと熱が引くまで、抗生剤の点滴をしに来れますか?
私:明日と明後日は仕事で行けそうにないんですが…
Dr.:今は炎症の急性期だから、都合をつけてでも点滴をしたほうがいいです。早めに抗生剤で叩かないと。
私:…はい、どうにか調整してみます。
という流れで、しばらく点滴に通うことになった。
初めてのことでよくわからないが、採卵のときチョコレート嚢胞を穿刺したりしたことも関係があるのだろうか…??
腹腔内で炎症。
何が起きたのだろう?
こんな状態じゃ移植も次の周期も見送り?
わからない故の不安が頭をぐるぐる…
この後、1週間点滴に通うことになる。
5日間は夜になると38度を超える熱も出ていた。
今は腹痛も熱もおさまり、普段と変わらない生活ができています。