2021年8月


次なる検査は、生理終了後から排卵までの間に行う卵管造影。
生理開始時に予約をとる。



ネットやブログなどの情報では、かなり痛いとか、痛みはそこまで感じないなど、痛みは人それぞれのよう。


不妊治療の検査の中では最も痛みを伴うと聞いたこともあり、かなり不安だった。


とりあえず、痛いものなんだと思うことで予防線を張って、臨むことにした。




当日、卵管造影を受ける方は私を含め3人。


だいたい3人で移動し、待機し、同じ空間にいることが多かった。


更衣室で検査着に着替え待機している間、隣の方と少し話をした。
その方は別の病院で卵管造影検査をしたことがあるらしい。

「痛かったですか…?」

と怯えて聞く私に、

「痛かったです!私の場合卵管が詰まっていたみたいで、痛くて大変でした!なので今日はあらかじめ痛み止め飲んできました。でも、痛くないっていう人もいるみたいだから大丈夫!」

と笑顔で答えてくれた。


ガーーーン。
やっぱりね。
痛いよね。


覚悟を決めて、待機する。



私の順番は最後。


1番目の方が終わり、
お先でした〜と颯爽と更衣室へ。


あんなに軽やかに歩いてて、痛くなかったのかな?と思っていると、先ほどお話しした2番目の方が呼ばれて検査室へ入っていった。



しばらくしてその方が出てくると私に

「痛くなかった!大丈夫!頑張って!」

と応援してくれた。
検査を受ける者同士の不思議な仲間感が心強い。



そして私の番。


いつもの内診台とは違って平らなベッドに足をかける台がある。
台が左右に開き、いよいよだ。


器具を挿入され、カテーテルを通すとドクターが言っていたが、なかなかカテーテルが通らない。

器具の挿入までは痛くなかった。でも、何かが痛い。


子宮の入り口を器具でおさえますね〜
うーん、、入らないなぁ、、一度外して拭きまーす


と言って膣内にガーゼのようなものを突っ込まれるのだがそれが地味に痛い。


これを2〜3度繰り返すも、なかなかカテーテルが入らない。
子宮口が硬いのか、カテーテルを動かしているときなのか、何度も激痛が走る…!


そしてドクターが、〇〇持ってきて!!
と何かを求め叫んでいる。


痛すぎる!!
卵管が詰まっているからか!?
もう無理なら中止にしていいよ!!


と心の中で叫ぶ。


痛みで苦悶の表情を浮かべる私に看護師さんは

痛いよね、頑張って!

と励ましてくれる。



器具を換え、

「入りました!造影剤を入れていきますね」

とドクター。


もう激痛で、

早く終わって!!!

と、それしか考えられない。


何か液体のようなものが入った感覚の後、台が揺れ画像を撮る。
そして横向きになりまた画像を撮る。


「ハイ、終わり!お疲れ様でした〜」

とドクター。

ガーゼを詰めてもらって終わりなのだが、痛みで起き上がることすらできない。

看護師さんに

「ちょっとそのまま横になってていいよ〜」

と言ってもらい、5分くらい動けずにいた。


例えるなら、生理痛のMAXのときの痛みのちょっと上。
子宮内膜症でひどい生理痛は慣れっこだと思っていたが、そんなものではなかった。



なんとか立ち上がり、着替えて次は腹部のレントゲン撮影。



その後、ドクターから今日の検査結果の説明を受ける。

「子宮の形は問題なし。卵管も左右とも通っているし、その後の腹部も異常なし」


卵管が詰まっていたわけではなかったが、検査は相当な痛みだった。



トータル4〜5時間。


1時間後に自分でガーゼを抜くのだが、出血はそんなになかった。


その日はずっと腹部に違和感があった。
仕事は休みにしておいて正解だった。