昭和61年(1986年)福知山線の新線切り替えにより山陰線が近くなりました。
先月の程よい暑さでお日柄の良い日に旧線跡を訪ねました。
西宮名塩駅から出発です。
田植えが完了した水田の横の道。
枕木らしき物が地面に見えています。
既にこの場所が旧線跡です。
ハイキングコースとして整備されている場所が多くありますが、何が起きても自己責任です。
早速橋梁出現。
柵は歩行者安全対策の為に後付けされたようで、デッキガーダーに煉瓦橋脚が本来の姿である事が分かります。
線路幅の隣にも通路がある所もあります。
そちらを歩いている歩行者の方が多いようですが、枕木の上を歩いた方が楽しいです。
柵の柱は古レールが再利用さています。一見、旧線に敷かれていたレールのように見えますが、細過ぎ……?
いよいよトンネルに突入。
照明がない為、懐中電灯必須です。
滅多に使う事のないフラッシュ機能の使ってトンネル内を撮影しました。
ちょっと不気味です。
出口がみえてきました。
またもやトンネルに突入。
このトンネルは長く、中心部では電波が圏外になりました。
ここで倒れても救助呼べませんが、外部との関係を遮断する時間もたまには必要です。
位置情報共有アプリが流行っているみたいですが、絶対参加したくありません。
そこまでして常に誰かと繋がっていたい理由とは……?
長いトンネルから出て、旧線跡を進みます。
待避所跡です。
錆びついてますが、60km/hの速度制限標識も残っていました。
2?km
一の位が読み取れませんが、キロポストも健在です。
線路跡脇に咲いた花。
注意喚起看板が突然増えました。
この近距離で三か所も設置。
何事もなく通過できました。
そして更なるトンネルの出口には曲弦トラス橋が姿を現せています。
これは渡るのが楽しみです。
第二武庫川橋梁。
歩行者安全対策の為に柵が追加されていますが、現役当時に近い姿で健在です。
福知山線旧線現役の頃の父親の話で「鉄橋の上を歩いていたら、後ろから汽車に追いかけられた」というのを聞いた事がありますが、この場所の可能性が高いです。
多分昭和30年代・40年代の話かと思います。勿論、運行本数の少ない区間でも今は大変危険です。
曲線区間。
連結両数の多い列車なら川沿いに先頭車両が見えていたと推測できます。
途中から県道327号線と合流し舗装敷となっています。
ガス管でしょうか?
立派な煉瓦橋脚で支えられています。
武田尾駅前に着きました。
流線形の289系が近代的なトンネルに突入。
昭和から令和に戻ってきました。
ステンレス製が全く珍しくなくなった現在、改めて時代の変化を感じます。
実は、南海でちょっとした「山陰線気分」が味わえます。