◆どうも最近はおかしい。これまでは「週に五日」は自宅音楽鑑賞をしていたのだが、先々週や先週は「週に一日」ペ-ス。ここ二週間くらいは、なんか「自宅に引き籠って」音楽鑑賞をする気になれないのである。どうしちゃったのかな?数年前からの「読書スランプ」に続いて、今度は更に「自宅音楽鑑賞スランプ」なんだろか?
◆10月3日(木)の自宅音楽鑑賞。
前述の通り、なんか、とんでもなく久々の自宅音楽鑑賞だ。
↓CD。この全集の中から第11番を。
↓CD。この2枚組CDの2枚目を。
↓CD
↓レコ。つい最近、中古で280円で買ったもの。
音飛び皆無&「ぷちぷちノイズ」も無し。
恐らくは50年以上昔に出たレコだと思うのだが、素晴らしいコンディションの中古レコだと思う。
◆最近の自宅映画鑑賞。
↓ブル-レイ
↓ブル-レイ。
数年前に上映されて、かなり話題になったヒット作。
昨日2日(水)に2枚組1枚目を、そして本日3日(木)に2枚組2枚目を。
楽しめました!
◆自分のこのブログを読まれている方であれば、恐らくあの有名な『クリスティ-/アクロイド殺し』は既読だと思うのですが、もし未読の方がいらっしゃったら、特に「未読だが、今後読むつもりでいる」という方がいらしゃいましたら、今回のブログはここで終了し、この先は読まないようにしてください。もろにネタバレしてますので。
既読の方は、以下、ずずいっ‥‥とスクロ-ルしてください。
9月30日(月)に読了。この『ドゥ-セ/スミルノ博士の日記』は1911年に書かれた作品らしい。記述者=犯人というトリックなので、「なんだ‥‥『クリスティ-/アクロイド殺し』のパクリじゃん」と思われるかもしれないが、『スミルノ博士の日記』の方が先に書かれているのである。よって、これは『アクロイド』のパクリではなく、『アクロイド』の先駆けと言った方が正しい。ひょっとしたらクリスティ-の方がパクったのかもしれない。
ただ、『スミルノ博士』は日本ではず~っと読めなかった。大昔に出ていた翻訳はとっくの昔に絶版。そして創元推理文庫でも早川文庫でも一度も文庫化しなかった。「読みたくても読めない」という類いの作品だった。
それが最近(たぶん)初めて文庫化された。中公文庫である。
取り敢えずパクリ問題は置いておき、同じメイン・トリックを使ったこの2作品、果たしてどちらが上か?
もう明らかに『クリスティ-/アクロイド殺し』の圧勝である。アイディアが同じであっても、クリスティ-の方が遥かに遥かに圧倒的に使い方が巧い。
自分が『アクロイド』の圧勝!‥‥と言い切る理由は簡単。予備知識が全く無い状態で『アクロイド』を読み、真相解明の前の段階で「記述者のシェパ-ド医師が犯人なのでは?」と気づかれた方はおられます?たぶん皆無だと思うんですよ。ところが『スミルノ博士』では、日記の記述者のスミルノ博士が明らかに怪しいぞ‥‥と、読んでて簡単に見抜けてしまう。『アクロイド』と同じオチだという事をあらかじめ知っているから‥‥っていうのもあったかもしれないけど、しかしもし自分が『アクロイド』を未読だったとしても、この日記の記述者たるスミルノ博士が一番怪しいと思うだろうな。充分な動機もあるし、なんか行動があまりにも不自然だ。
というわけで、同じメイン・トリックを使った『ドゥ-セ/スミルノ博士の日記』と『クリスティ-/アクロイド殺し』であるが、自分としては『アクロイド』の圧勝!
なるほど、創元推理文庫も早川文庫も『ドゥ-セ/スミルノ博士の日記』には手を出さなかったわけだ。