◆自分はですね、「この作品って、本当に皆さん、読んでいるのか?」と疑問に思っているものが、日本ミステリで1つ、海外ミステリで1つ、それぞれあるんですよ。

ただ、それをあまり声高に言って、「え?私、それ読んでますけど‥‥」と真っ向から反論されてしまったら恥ずかしいんで(笑)、これまでは言わなかったわけですが。

あ‥‥日本ミステリの方は過去ブログで取り上げたことがあります。

あの恐るべき『小栗虫太郎/黒死館殺人事件』です。

おっと、冒頭で「本当に皆さん、読んでいるのか?」と書きましたが、「飛ばし読み」とかは駄目ですよ。

自分が言っているのは「きちんと1行1行読んで、最終的に読了したかどうか?」です。

「飛ばし読み」でも構わないのなら、自分だって『小栗虫太郎/黒死館殺人事件』は取り敢えず最後まで読み終えていますので。

で、今回取り上げたいのは、海外ミステリの方なんです。

『小栗虫太郎/黒死館殺人事件』は難解なので「本当に皆さん、最後まで読んでいるのか?」という疑問が生じたわけなんですが、この海外ミステリの方は「あまりに長大」であり、それでいて「なんかあまり面白くもない‥‥」という点から、「本当に皆さん、読んでいるのか?」という疑問が生じたわけなんですな。

自分はこの作品の存在ならば、小学校2~3年の頃から知ってはいました。

創元推理文庫から出ているものなんですが、しかし書店で見掛けたところ、あまりの分厚さから恐れをなしてずっと手を出さなかったもの。

1990年代中頃の辺り(=自分は30歳くらい)でようやく購入して初チャレンジしてみたのですが、1割くらい読んだところで見事に挫折してしまいました。

ただ、不思議なのが、この作品って自分が小学校2年だか3年の頃には既に出ていたわけですが、その後もず~っと絶版になっていないんですよ。

一度も絶版になっていない。

常に現役版。

てことは、それなりにコンスタントに売れている‥‥って事なんですかね?

それなりに読んだ人も多い‥‥って事なのか?

う~ん‥‥「飛ばし読み」ではなく、あれをきちんと読んだというのであれば、自分は「凄いっ!」と心から思ってしまうんですけど。

自分なんかは最初の1割で挫折してしまいましたけど、あの時点でもうちょっと我慢して読んでいれば、その後は怒濤の面白さにでもなっていたんだろか?

というわけで、ここまで読んでいただければ、ベテランのミステリ・マニアの方なら「この作品が何か?」はおわかりいただけると思います。

もう50年以上も昔から創元推理文庫で出ていて、一度も絶版になっていない「とんでもなく」分厚い作品‥‥とくれば、はい、『コリンズ/月長石』ですね。

きっちり読まれた方はいらっしゃいますか?

 

追記 この文を書くにあたってネットでチェックしてみたら、むむ?‥‥これって結構評判いいんですね。

う~む‥‥そうなのか‥‥。そうなんですか。

自分の読書力の未熟さがバレてしまったな‥‥(笑)。

ちなみに現役版はこれ。

 

 

◆自宅再生装置に於いて1991年6月に購入したプリメイン・アンプのラックスL-570だったが、これが2020年の秋に寿命を迎えてしまった。何しろ電源が入らくなってしまったのである。まあ、30年間も使っていれば、さすがに「寿命」にもなるだろう。そのためしばらくは自宅再生装置での音楽鑑賞が出来なくなってしまい、PC+イヤホンで音楽鑑賞をする有様。

しかし2023年の1月頃から「新たなアンプを!」と、ようやく物色開始。たぶんこれが人生最後の大きな買い物になるだろうと考え、思い切ってアキュフェ-ズのセパレ-ト・アンプの最上位モデルを買う事も考えた。ただ、サイズと重量を考えるに、それは狭くて老朽化した自宅にはちょっと置けないのである。

そこで次に考えたのは、大昔からずっと興味を持っていた真空管アンプである。ちょうどラックスからCL-38uC+MQ-88uCという真空管セパレ-ト・アンプが出ており、これは価格的にも手が届くものだったし、サイズや重量の点からも問題なさそう。そして何よりデザインが素敵だった。これである。上がプリアンプのCL-38uC、そして下がパワ-アンプのMQ-88uC。

 

 

特に(下の)パワ-・アンプのMQ-88uCは実にかっこいい。いかにもマニアが使いそうなデザインだ。こんなものを部屋に置いたらインテリア的にもさぞかし「映える」と思った。知人友人を自宅に招待して見せたくもなる。

ただ、真空管アンプのメンテナンスの大変さは以前からたびたび耳にしていたし、やはりトランジスタ・アンプに比べるとトラブルも多そうだ。その点はどうなんだろう?こんな時、自分にオ-ディオ仲間、特に真空管アンプ愛好者の知人でもいれば質問したいところだが、不幸にも自分にはそうした知人はいない。そもそも周囲にはオ-ディオなんざに関心がある者すらいないのである。そこで某オ-ディオ・ショップに相談。するとその某店の店員は、やはり真空管アンプのリスクやメンテナンスの大変さを強調していた。それを聞いていて、ある意味、自分はその店員を信頼してしまった。ただただ何でもかんでも「売ろう!」とするのではなく、売れなくなる事を覚悟の上できちんとリスクを説明してくれるわけで、そのアドバイスはありがたいものだった。

とにかくこれまで真空管アンプなんざ使ったことのない自分としては、何はさておき真空管アンプのリスクやメンテナンスの大変さが大いに気になる。その某店の店員が話してくれた事によると、(1)真空管の寿命は早くて1年、遅くても3年。(2)寿命が来たら真空管を新しいものに差し替えれば済む‥‥という問題ではない。真空管が寿命を迎える頃にはアンプの基盤自体が焼き切れるか、かなりダメ-ジを受けているので、その都度きちんとメ-カ-に修理に出さなければならない。(3)真空管の交換は素人がやるには危険なものであり、下手すれば感電する。(4)結局のところ、トラブルやメンテナンスに不安があるのなら、真空管アンプには手を出さない方がいい‥‥‥と、まあ、この4点がポイントだった。特に(3)にはビビった。感電なんて嫌だぞ。

当初はこれら(1)~(4)は「本当なのか?」なんて思ったりもした。しかしその当時、あるオ-ディオ・マニアの方のブログを見ていたら、まず(3)の感電は本当のようである。その方は真空管アンプを使っていたそうなのだが、真空管の交換をしていて、一度「感電する」という経験をしたらしい(それ以来、その方は怖くなって真空管アンプを使うのはやめたそうだ)。また(4)だが、それとは別の方のブログに次のような記事が挙がっていた。ある海外超有名メ-カ-のハイブリッド真空管アンプを買った⇒購入直後は音も凄く気に入って使っていた(注・これに関しては、その方の購入直後のブログからも、その「喜び」が読み取れた)⇒しかし購入後2ヵ月くらいで故障⇒メ-カ-に修理に出した⇒修理したものが戻ってきたが、それから1ヵ月くらいしたら再び故障⇒メ-カ-に文句を言い、交渉して、今度は修理ではなく新品に交換してもらった⇒ところが1ヵ月くらいしたら、交換してもらったその新品がまたまた故障⇒いいかげん厭になって、そのハイブリッド真空管アンプには見切りをつけて手放した‥‥なんて事が書かれていた。なるほど、やはり真空管アンプはメンテナンスが大変だし、トラブルも多いのだな。

というわけで、自分は真空管アンプを諦め、結局はトランジスタ・プリメイン・アンプのラックスL-509Zを購入。以前使っていたのがラックスL-570だったので、2台続けてラックスのトランジスタ・プリメイン・アンプを使用することになったわけである。2023年の4月に商品が到着し、今に至るまでそれを愛用している。特に大きな不満はない。これです。

 

 

とはいえ、やはりなんかラックスの真空管セパレ-ト・アンプたる「CL-38uC+MQ-88uC」にも未練が残る。気にはなる。先だっての「2024東京インタ-ナショナル・オ-ディオショウ」で実物を見たり、或いはカタログで「CL-38uC+MQ-88uC」を眺めたりしていると、なんか導入してみたくもなる。現在の自宅のシステムに「CL-38uC+MQ-88uC」を導入したら、果たしてどんな音になるんだろう?‥‥なんて期待してしまったりもする。何しろ自分はこれまで真空管アンプを使ったことがないのだから、やはり一度使ってみたい気はするわけですよ。少なくとも「導入したら、どんな音になるのか?」は興味あるところ。とはいえ、前述のようなリスクを考えると、やはり真空管未経験の自分には手は出しづらい。

というわけで、実際のところ、真空管アンプってどんなもんなんでしょうね?ネットであれこれ調べてみても、様々な意見や正反対の意見があるので、導入には悩んでしまうところ。真空管アンプを使われている方に御教示いただきたいものです。

 

◆8月10日(土)の自宅音楽鑑賞。

この日はCDやSACDは使わず、LPレコのみ。

 

 

 

◆8月11日(日)は都内にお出掛け。

この日は「大人の宝探し」と考えて、お茶の水&神保町の中古レコ屋巡り。

 

まずは「お茶の水/ディスクユニオン/クラシック館」。

★中古レコ『メ-タ&ロサンゼルス/マ-ラ-/交響曲第3番』(DECCA⇒LONDON国内盤2枚組)1,800円。

なんと自分の中古レコ探求盤の中でもトップ・クラスの『メ-タ&ロサンゼルス/マ-ラ-/第3』をついに発見!
す~っと探していたんだよな‥‥。

しかも美品である。

 


このレコって1990年代には中古レコ屋で簡単に見掛けていたものだが、自分が本格的に中古レコ集めを始めた昨年2023年からは、何故か滅多に見掛けることがなかった。
2023年以降で取り敢えず見掛けたのは、例えば「上野広小路/ブックオフ」。

しかしこれはジャケットがとんでもなく汚れていたので、迷わずスル-。
他には「神保町/富士レコ-ド社」でも見掛けたが、ここにあったのはちょいと特殊な「キング/ス-パ-・アナログ」シリ-ズのものだったため、べらぼうに高額の中古価格。

曖昧な記憶だが、確か8,000円弱程度の値が付いていたと思う。
よって、これも迷わずスル-。
他には最近「神保町/ディスクユニオン」で見掛けているが(今日チェックしたら、まだ売れずに残っていた)、これもジャケットが「やや汚れ」と表記されており、確かに見た目にも到底美品には程遠いコンディションだったので、これまたスル-。
ところが今日ここで見つけたものは全くの美品なのである。

帯がちょいと破れているが、自分は中古レコでの帯はあまり気にしないので、充分に許容範囲内。
お値段も2枚組で1,800円なので、まあ、適正価格。
これは「買い」だと判断し、取り敢えず抱え込んで、引き続き他の中古レコを物色。

★中古レコ『ム-ティ&フィラデルフィア/ベ-ト-ベン/交響曲第6番』(EMI独盤)700円。

ム-ティの旧録音。UK盤やフランス盤ではなくドイツ盤らしい。ム-ティの海外盤中古レコは何故かかなりの高値が付くのだが(注・自分は1980年代からのム-ティ・ファンなのだが、果たしてそこまで高値が付くほどの価値があるんだろか?‥‥と常々疑問には思っている)、お値段がお安めなのはドイツ盤のためか?ちなみにム-ティは1980年代後半にこの曲を再録音しており、そちらはCDで持っている。

 

 

★中古レコ『ム-ティ&フィルハ-モニア管/チャイコフスキ-/交響曲第6番』(EMI独盤)600円。

確かこれもドイツ盤なんじゃなかったかな?

でなければ、何故か不思議と高値が付くム-ティの海外輸入盤を、美品なのにこんなに安く買えるとは思えない。

ちなみにム-ティは1990年頃にこの曲を再録音しており、そちらはCDで所有している。

 

 

★中古レコ『クレンペラ-&フィルハ-モニア管/ベ-ト-ベン/交響曲第1番+第8番』(1957年/EMI国内盤)500円。

500円コ-ナ-から「発掘」したもの。

CDでも所有しているのだが、クレンペラ-のベ-ト-ベン第8、特にその第4楽章は自分としてはかなりの名演だと思っているので、是非ともLPレコで聴いてみたかった。

 

 

★中古レコ『マゼ-ル&VPO/シベリウス/交響曲第3番+第6番』(DECCA⇒LONDON国内盤)600円。

もう1枚買うと割引価格になりますよ‥‥と店員から言われたので、その「もう1枚」をこれにした。

ただ、CDでも持っているものなので、やはり中古棚にあったロジェストヴェンスキ-のシベリウス(メロディア⇒ビクタ-)を買った方が良かったかな?

 

 

というわけで、ここでは以上5点を購入した。

 

更に「神保町/ディスクユニオン」へ歩いて移動。

★中古レコ『マゼ-ル&VPO/チャイコフスキ-/後期三大交響曲』(DECCA⇒LONDON国内盤2枚組)380円。

DEECAオリジナル盤とかDECCA初期盤というわけではなく、単なる国内再発廉価盤なので、2枚組なのに380円と激安。

マゼ-ル&VPOのチャイコフスキ-はCDでも持っているが、これなんかはLPレコでも聴きたかったもの。

 

 

その後は電車で移動して、都内某所の「バ-ミヤン」にて夜飲食。

「バ-ミヤン」自体が意外に久々。

まずは「冷やし中華」。

これって今のうちに食べておかないと、夏が終わればメニュ-から消えてしまいますからね。

 

 

追加して「メンマ」をつまみに飲酒。

 

 

更に「紹興酒ロック」も。

 

 

◆8月12日(月)の自宅音楽鑑賞。

 

↓CD

 

 

↓SACD

 

 

↓CD

 

 

↓レコ