◆本意ではないのだが、どうも最近の自分のブログでは「大昔の懐かしい作品」ばかりを取り上げるようになってしまった。これではまるでレトロ作品の紹介ブログではないか。そんな中で「これって『序盤のつかみ』はかなりのものでしたよね?」と挙げたいのが『小松左京/こちらニッポン』である。未所有本なので、画像はネットからお借りしました。

 

 

大都市勤務のサラリ-マンが帰宅途中で酔っ払って泥酔し、翌朝に目を覚ましたら何故か街には人が誰もいなくなっていた‥‥‥という幕開け。一体何が起こったのか?そして独りぼっちの主人公はどうしたらいいのか?‥‥という展開。

あの『日本沈没』で「日本国を完全に海中に沈めてしまった」大ベストセラ-作家たる小松左京のその後の作品。ちなみに数年前のリメイク版映画やTVドラマの『日本沈没』は何やらハッピ-エンド的に終わりますけど、原作はそうではないのですよ。リメイク版映画や2年くらい前に放送されたTVドラマ版でしか観た事の無かった方々は、原作はそうではなかったことを御存知なんだろか?う~ん‥‥こういうところが自分的に最近の映画やTVドラマの嫌なところ。何故なんでもかんでもハッピ-エンドにしたがるんだ?いくらなんでも「原作とは正反対の結末」ではマズくないか?どうせTVドラマや映画なんだから、「人類もあれこれ頑張ったけど、結局は日本列島、沈没しちゃいました~。いや~まいったまいった。ははは‥‥」的な終わり方でもいいと思うんだけどな。

さて、あくまで個人的な考えだが、小松左京の最高傑作はやはり『日本沈没』。その後も小松左京は何とか自作の『日本沈没』を超える作品を書こうと頑張っていたようだが、しかしその後の作品はなんか「まとまり」が悪かったり、大風呂敷を広げた割には終盤がショボくなってしまったり‥‥で、小松左京は結局『日本沈没』を超える作品は書けなかった‥‥と自分は思っている。やはり『日本沈没』レベルの作品を書いてしまったら、その後はそんなもんなんだろうな‥‥。まあ、他の有名作家の皆さん達もそうですけど、やはり生涯に書ける大傑作は1つか、せいぜい2つ‥‥ってものなんだと思う。

さて、その『小松左京/こちらニッポン』なんですけどね、この記事を書くにあたってネットであれこれ調べてみたんですが、自分が見た限りでは一番肝心な事が書かれていない。確か中学生の頃の事なので自分も記憶が曖昧なんですが、自分の記憶によれば、この『こちらニッポン』って、当時我が家でとっていた新聞の夕刊に毎日連載されていた小説なんですよ。とにかくそれが初出。それは間違いない。「元々は新聞連載小説だった」という点はこの作品の評価に於いて絶対に重要な事だと思っているので、何故ネットにその情報が無いのか、少なくとも大々的に明記されていないのか?‥‥‥が、自分にとっては実に不思議である。まあ、自分も全てのネット記事をチェックしたわけではないので、どこかにそうした記述があったのかもしれないけど。

で、中学時代の自分は新聞夕刊のこの連載を実に面白く読んでいたんですが、なんと連載途中で親が「とる新聞」を変えてしまったんです。よって、自分は『こちらニッポン』の続きが読めなくなってしまい、「最後はどうなったの?」がわからないまま。

その後、この『こちらニッポン』は書籍化され、更に文庫化もされました。しかし、そうして書籍化された(確か)1970年代後半って、自分は思春期という時代に入ってしまっておりまして、読書なんざより関心は異性に向く。当然のことながら『小松左京/こちらニッポン』の結末よりも、そちらの方が大事になってしまった(笑)。そして「読書?何それ?それよりもビ-トルズやアバやクイ-ンやイ-グルスよっ!」なんて状況になってしまっており(注・何しろ当時はアバやイ-グルスやクイ-ンの全盛時だった)、読書なんざには殆ど目を向けなくなってしまっていたわけなんですな。う~む‥‥これって自分にとっての黒歴史。

というわけで、この『こちらニッポン』が果たしてどんな結末になったのかは「わからないまま」なんですよ。「どんな結末だったのかがわからない!」という点に関しては、以前のブログで取り上げた「最終回を観られなかったTVドラマ『眉村卓/まぼろしのペンフレンド』」と同じパタ-ン。

で、更に『こちらニッポン』についてちょいと調べてみたところ、まずこの作品はネットでの評価は高かった。ただ、「あの『オチ』をどう捉えるかで、この作品の評価は変わってくる」なんて書かれてましたね。う~ん‥‥果たしてどんな「オチ」だったんだろ?「オチの捉え方で評価が変わってくる」って事は、恐らくかなり変化球勝負のオチなんだろう。

いずれにしても読んでみたいものである‥‥なんて思っていたところ、お、ネットで調べてみたら、これもちゃんと地元の図書館にありましたぞ。というわけで「ぽちっ」とネットで図書館予約。

 

◆6月12日(水)の自宅音楽鑑賞。

 

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その後は自宅から徒歩で片道25分の所にある中華ファミレス「バ-ミヤン」で夜飲食。

まずは中ジョッキ2杯+「味噌ラ-メン」。

 

 

更に紹興酒ロックも追加して飲みました。

 

 

その後はこの近くのス-パ-で買い物しての帰宅。

 

◆6月13日(木)の自宅音楽鑑賞。

 

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