このところこのブログに何度も連続で登場している『エドワ-ズ/処刑台広場の女』(早川文庫)。ほぼ毎日、60ペ-ジ前後のペ-スで読んでいましたが、3月14日(木)に「自分的には一番読書がはかどる某所の『鳥貴族』」でかなり読み進める事が出来まして、残り40ペ-ジくらいまでになりました。

 

 

そもそも何故その某所の「鳥貴族」だと読書がはかどるのかが全く不明。わいわいがやがや‥‥という騒がしいチェ-ン系焼き鳥居酒屋なので、本来なら読書には全く不向きな気がするんですが、この店だと不思議と読書がはかどる。今この文を書きながら「では、し~ん‥‥と静まり返った喫茶店や高級レストランだとどうか?」を想像してみたのだが、たぶん駄目だと思うのです。し~ん‥‥と静まり返った場所だと、自分の場合、却って読書はここまではかどらない。適度に騒々しい店の方が自分には向いているようですね。

 

 

その某所の「鳥貴族」のカウンタ-席って、カウンタ-席なのに2人ぶん以上ほどのスペ-スが確保されてゆったりしている上、壁で仕切られてちょっと個室っぽくなっているんですよ。え~と‥‥この点はどの「鳥貴族」にも共通しているというわけではないんで御注意を。このブログを読まれた方が「おおっ、じゃ、自分も近所の『鳥貴族』で読書を‥‥」と真似すると、たぶん失敗します(笑)。自分なんかも別の場所の「鳥貴族」に入った時、そこなんかは席は狭いは、すぐ隣に別の客が来るわ‥‥で、もう読書どころではなかったですからね。あと、その某所の「鳥貴族」のカウンタ-席って、テ-ブルの広さ&高さ、椅子の広さ&高さ‥‥といったものが、読書するのに実にちょうどいい。

 

 

というわけで、この某所の「鳥貴族」は今の自分の書斎みたいになっております。ここ3年間くらい、かなり重度の読書スランプに陥っている自分でも、この店だと不思議と読書がはかどる。下手すりゃ本1冊を最初から最後まで「通し」で読み上げられそうな気がする。

で、話が逸れましたが、『エドワ-ズ/処刑台広場の女』(早川文庫)、これまで書いてきた通り、優れている点は「お話し的に面白い」事だけかと思ってましたが、おおお、終盤にはちゃんと「どんでん返し」も用意されていましたね。ただ、この「どんでん返し」、自分は全く予期していなかった形ではありましたけど、う~ん‥‥「どひゃ~っ!」と驚くほどでもなかったかな‥‥。「ふ~ん‥‥そうなのね」くらい。

ただ、ト-タル的に考えたら、かなり読み応えある作品でした。ここ数年間で読んだ海外現代ミステリではM・W・クレイヴンの一連の作品(早川文庫)が一番優れものだと思っているのですが(注・M・W・クレイヴンの作品は第1作目から発表順に読まなければならない!)、この『エドワ-ズ/処刑台広場の女』(早川文庫)も引けを取らないし、人によってはこちらを上と考える人もいるかもしれない。M・W・クレイヴン作品の決定的な強みと魅力は、主人公のワシントン・ポ-刑事のみならず、相棒役のティリ-・ブラッドショ-女史の大活躍にある。このティリ-・ブラッドショ-、もう殆ど主人公を凌ぐほどの優れものキャラ。『処刑台広場の女』の場合は、そういう登場人物の魅力に欠けるんだな。ただ、名探偵役のレイチェル・サヴァナク女史は実に魅力的なキャラではありましたぞ。かなり怖い女性だけど(笑)。

 

◆3月15日(金)の自宅音楽鑑賞。

 

↓何となく久々「リベラ」が聴きたくなった。

 

 

↓通常CDやリマスタ-CDでも持っているが、最近出たばかりのSACDで。

 

 

↓DGから出たSACDでも持っているが、今日は初CD化された時の音盤を使った。

 

 

↓フルトヴェングラ-のフランクでは1953年(だったか?)のDECCAセッション録音も持っているが、この日は1945年のライブ盤を使った。