◆あれは1997年だか98年だか99年の2月頃の事だったと思う。つまり自分は年齢30代半ばといったところ。当時はまだ健在だった日本一のCDショップ「秋葉原/石丸電機」(今は閉店)の3号店に出向いた。夕方頃だったかな?で、クラシックCDフロアであれこれCDを物色。平日の夕方という事で店内はがらがらに空いており、客は自分一人か、ひょっとしたらもう一人くらいいたかもしれないが、とにかく閑散としていた。

そしたら、レジの中になんか見知らぬ若い女性がいるんですよ。え~と‥‥このCDショップ「秋葉原/石丸電機」3号店のクラシックCDフロアって、当時は毎日のように出向いていたもんだから、店員の顔は全て自分の頭の中に入っていたんですね。ところがレジの中にいるその若い女性は、これまで全く見たことがない。20歳くらいか?いや、ひょっとしたら10代後半かもしれない。そして何より「とてつもなく」美しい!まさにアイドル系美少女‥‥といった感じ。んんん?あれはいったい何者?

前述の理由から本来の店員ではない。しかし店員でもない女性が何故レジ内に?ひょっとして4月から入社する新人の研修か?いやいや、「石丸電機」にはきちんとした制服があるので、新人研修だとしても取り敢えず制服くらいは着るだろう。しかし彼女は完全な私服姿だ。とすると、あの美少女は一体何者なんだ?あ、ひょっとしたら「石丸電機」の社長さんだか店長さんが「うちの娘が来年から社会人になるので、ちょいとレジに入れて社会勉強させてやってくれ」なんて指示を出した‥‥とか?いずれにしてもレジ内の謎の超・美少女である。

さて、自分はレジとは離れたコ-ナ-でCDを物色。しかしあの超・美少女が実に気になる。だからCDを物色しながらも、時折レジの方を見て、その謎の美少女をチラ見していたわけです。すると店員がその美少女に何か「こそこそっ」と声をかけた。美少女はうなずいてレジを出ると、なんと自分の方に向かってずんずんと歩いて来るではありませんか!なななっ、なんだなんだなんなんだ!‥‥と自分はパニック状態。「さっきから何じろじろ見てんのよっ!」と怒られるんだろか?そこで取り敢えずCD棚や美少女には背を向けて、壁の方を向いて立っていたわけです。するとその美少女、なんと自分のすぐ真横へ来て立ち止まった!このとき自分と美少女との間隔は10cmほどの接近ぶりだったと記憶しています。10cmですぞ!自分のたった10cm真横に、呼んでもいないのに、その謎の美少女が立っているのですぞ。自分はもう気が動転してしまい、頭パニック状態です。

すると美少女は、その場でしゃがみこんだ。そして壁に貼ってあったポスタ-の下の部分に、サインペンで何やらサインを書いているのです。

 

 

ん?‥‥という事は、このポスタ-に写っているのがこの美少女なのか?‥‥‥と思って、そのポスタ-を見て、自分は仰天した。

 

 

 

 

 

た~っ、た、たたたっ、竹松舞ですと~?

 

 

 

 

竹松舞さんを御存知ない方のために一応書いておくと、1980年生まれ。1996年のラスキ-ヌ国際ハ-プ・コンク-ル・ジュニア部門第3位。美少女ハ-ピストとしてデビュ-。ハ-プの技術もさることながら、「美少女」という点が何より世間の注目を集めたみたいです。確かに彼女、ルックスはアイドル顔負けだもんな‥‥。デビュ-CDは1997年発売の『ファイヤ-・ダンス』。幼少時は親の仕事の都合でアメリカに住んでいたようで、超楽勝で英語ペラペラ。NHKの海外向け番組(だったか?)に於いて毎回「全て英語で」司会を務め、招かれたゲストのアメリカ人達とも毎回全て英語で会話。更に凄いのが、大学受験では順天堂大学の「医学部に」合格⇒進学し、医師免許も取得。そしてその後は医師として、ニュ-ヨ-クだったかな?アメリカの病院で救急医療を担当しているとの事。

こっそり言いますけど、実は1990年代後半の自分にとっての理想の女性は、まさしく竹松舞さんだったんですよね(笑)。ネットで拾った彼女の画像を、職場のPCのトップ画面にしていた事があったくらい。

で、話を戻しますと、この時は1997年だか98年だか99年なので、彼女はまだ10代後半だった‥‥という事ですね。

さて、自分の10cm真横でしゃがみこんでいる彼女を、顔の向きは変えずに目だけをぐぐいっ‥‥と斜めにずらして見おろすと、なるほど、これは確かに竹松舞に似ている。ていうか、竹松舞本人なのだから当然だ。

ちょっと驚いたのが、これまで雑誌とかCDジャケットで見ていた以上に超絶的美少女だったこと。だから自分としては、先程レジで見掛けていた時には、彼女が竹松舞さんだとは気づかなかった。う~む‥‥実物はここまで美しいのか!

しばらくして彼女はサインを書き終えると、立ち上がり、再びレジに戻った。すると近くにいた男性(彼女のマネ-ジャ-かな?)が「じゃ、舞ちゃん、そろそろ‥‥」と声をかけ、彼女も「は~い‥‥」と返事。唖然としている自分の前をすたすたすたっ‥‥と立ち去っていきました。まあ、要はCD販売促進キャンペ-ンか何かで「秋葉原/石丸電機」に来ていたんでしょうな。

後になってから「う~む‥‥彼女のCDをレジに持って行って購入すれば、サインくらいもらえたのでは?ちょっとくらい会話も出来たかもしれんぞ」と、もの凄く後悔しましたね。馬鹿だったな~。ただ、あの時の自分はとにかくパニック状態でしたから、その時点ではそんな発想が全く湧かなかったんですよ‥‥。

とはいえ、あの「竹松舞さん」と、たまたま偶然にも間隔10cmまで近づけたのだから(ていうか、向こうから近づいて来た)、これは実に幸せなひとときだったと言えましょう。

 

◆図書館から借りた、例の『エドワ-ズ/処刑台広場の女』(早川文庫)ですが、順調に読み進めており、3月11日(月)の夜の時点で300ペ-ジ/579まで進みました。図書館の返却期限までには、きちんと読了出来そうです。

 

 

まだ最後まで読んでいないので最終的な判断は出来ないのですが、たぶん「凄いどんでん返し」だの「意外な真犯人」といった類いの本格ミステリとはちょっと違いそうな気がする。ただ、「展開」が凄い。事件及び主人公に関わった人達が次々と惨殺されますぞ。その300ペ-ジの辺りでは、主人公の友人の刑事が、そしてなんと事件とは全く無関係の主人公の恋人までもが惨殺されてしまいます。この作品では一体何人殺されるんだ?‥‥というくらい次々と犠牲者が出ますな。というわけで「お話」的には実に「派手で」面白い。とにかく読んでて退屈しない。ただ、最後まで読んでいないので、まだ言い切ることは出来ませんが、前述の通り「王道の本格ミステリ」というのとはちょっと違う予感がする。ガチガチに謎の魅力を重視する方には現時点ではちょっとオススメ出来ないかな‥‥。しかし「とにかく『お話』が面白ければ構わない!」という方には、かなりのオススメです。ついでに言うと、この『処刑台広場の女』って、かなり映画向きの作品だと思うな。どこかで映画化してくれないだろか?

 

◆3月11日(月)は久々都内へ。お茶の水&神保町で買い物。そして某所にある「日高屋」で中ジョッキ2杯+「中華そば」。

その前のお茶の水&神保町での買い物で結構な出費になってしまったので、節約も兼ねて、お値段お安めの「日高屋」にしました。

この日は時間帯的にちょうど夕食時だったせいか、かなり混みましたね。

カウンタ-席だったんですが、お隣りに推定年齢20代後半くらいの女性が来まして、こうなるとちょっと緊張しちゃうんですよ。

だって、20代後半くらいの女性がカウンタ-席の隣りにいる状況で、ラ-メン系を「ずず~っ、ずずず~っ」と食べるわけにはいきません。

少しずつ少しずつ「ちゅるる‥‥ちゅるる‥‥」と、お上品に食べてました。

 

 

◆3月12日(火)は雨降りなので、自宅に引き籠っての音楽鑑賞。

↓前述の竹松舞さんのデビュ-CD。

しかし実物は、こんなもんじゃなかった。

更に遥かに美しかった!

 

 

↓バルシャイのショスタコは全集でも持っているが、これはそれとは別の録音。

 

 

↓レ-グナ-のブルックナ-は通常CDやリマスタ-盤CDでも持っているが、今回は最近出たSACDで。

 

 

↓通常CDで。この曲でのシノ-ポリの演奏は、第3楽章までは特に抵抗は無いのだが、なんか第4楽章の出来がかなり落ちる気がする。そんな事も関係してか、シノ-ポリのマ-ラ-CDの中では、ト-タルでは第1や第5や第7や第9ほどの出来ではない気がする。