◆11日(木)に『今村昌弘/でぃすぺる』を読了。昨年12月末の時点で「残り僅か」まで読み進めていたのですが、そこからちょっと間が空いてしまいました。

 

 

評価は難しいと思った。まずは結論から言うと「素晴らしい作品」ではある。ただ、誰かから「何か面白いミステリ、ある?」と尋ねられた時、自分としてはこれを薦めるのはかなり躊躇される。

メインの登場人物は小学6年生のユ-スケ、サツキ、ミナの3人。この3人が少年少女探偵団的な役割を果たす。それぞれのキャラがいい。特にキ-・パ-ソンはミナだな。ユ-スケとサツキだけだったら、この物語は深みに欠けてしまう。この3人に関して、ネット上では「こんな大人びた会話や考え方をする小学6年生がいるか~?」とのツッコミが多いらしいが、自分はそういう事は気にしない方なので、それに関して特に不満はない。

ところがですね、世間で好評のこの作品、やはり自分としてはどうもイマイチ感がある。取り敢えず終盤の意外な真相はある。伏線も何気にきちんと張られていたりもする。だからミステリとしては合格点なのだと思うのだが、ただ、なんか「謎そのもの」の魅力が薄い気がするんだな。島田荘司初期作品級のとてつもなく不可解な謎が出てきて「さて、その真相は?」とラストまでぐいぐい引っ張られるような状況にはならない。また、この3人が小学6年生でしょ。描かれ方を見ていると、絶対に「最後まで殺されちゃったりはしない=結局は無事なのね」という展開が予想出来てしまう。そのため「どきどきはらはら」といったサスペンス的要素も薄い。

ただ、そういうマイナス面を差し引いても、これは実に「いい作品」だと思う。それはこのユ-スケ、サツキ、ミナの3人の友情といいますか、それが実に爽やかで読んでて気持ちいいんだな。よって、この『でぃすぺる』、純粋なミステリとして堅苦しく評価するのではなく、小学6年生の子供たちの友情を描いた小説として読んだ方がいいんじゃないか?‥‥‥と思う。それにしても今村昌弘さん、あの『屍人荘』を始めとするグロいミステリを書く一方で、これだけ爽やかな優れものジュブナイル的作品も書くんですね。

 

◆以前から触れているが、2020年の7月、自分は家庭の事情により定年よりも遥かに早くに退職してしまったため無職無収入になってしまい、昔のような「銀座の寿司屋」だの「看板の無い寿司屋」だの「老舗の鰻屋」だの「老舗のすき焼き屋」といった「お値段お高めの店」には行けなくなってしまった。更に昨年末には突如として「やむを得ない」自宅のリフォ-ムに440万円も費やす羽目になり、ますます贅沢は出来なくなってしまった。というわけで、代わりに最近使っている飲食店は、以下のような店。しかし自分的にはそれでいいよ‥‥とも思っている。

例えば「大戸屋」。復刻メニュ-の「チキンかつデミグラソ-スがけ定食」は今でも「復刻されたまま」存在しているのかな?自分的にはお気に入り商品なので、是非ともレギュラ-・メニュ-として残しておいて欲しい逸品。

 

 

↓商品名は忘れましたが、こちらはレギュラ-メニュ-みたいですね。ただ、どなたかもブログで書かれていたんですが、最近の「大戸屋」の料理ってちょっと味付けが濃い気がする。だから食べ始めた時は「美味しい!美味しい!」って感じなんですが、半分くらいまで食べた時点でちょっと飽きてくるんですよね。まあ、自分が歳を取ったせいかもしれませんけど。

 

 

「サイゼリヤ」では何はさておき「野菜ときのこのピザ」。これって自分的には現在の「サイゼリヤ」で一番好きなメニュ-。以前は「アンチョビ・マルゲリ-タ」(だったか?)が好きでしたが、それって現メニュ-からは消えてしまったみたいですね。「マルゲリータ」は当然ありますけど、トッピングしようにも「アンチョビ」がメニュ-に見当たらない。

 

 

「バ-ミヤン」の「味噌ラ-メン」は特別に好きというわけではないのですが、なんか気になるメニュ-。

結構味は濃厚ですね。こってり‥‥って感じ。特に辛口の商品ではないのに、自分はこれを食べると汗だくになる。まあ、この添付画像を見ても、何となく濃い味っぽく見えますな。

 

 

↓一番基本の「バ-ミヤン・ラ-メン」。これって最近味が変わったみたいなんだけど(「改良されて一層美味しくなりました!」的な)、う~ん‥‥自分としては昔そのままの方が良かった気がするんだがな。

 

 

↓たまにはちょいと贅沢し、ここに100円プラスして「煮玉子」をトッピングで追加することもあります。

 

 

↓同じく「バ-ミヤン」の「担々麺」。「辛さゼロ、痺れゼロ」にすればお子様でも大丈夫です‥‥‥とメニュ-に書かれていたが、自分はその形で注文しても汗だくになった(笑)。でも美味しいことは確か。値段を考えたら、自分的にはこれで充分だな。

 

 

おっと、「バ-ミヤン」では「油淋鶏」も忘れちゃいけない。酒のつまみ的に単品でよく注文しています。これが実にビ-ルに合うんだな(笑)。ただ、何気に付いてくる「たれ」(添付画像右上)をばんばんつけますと、汗だくになりますよ(笑)。自分はこの「たれ」をちょこっと付けただけで、汗が滝のように吹き出します。

 

 

さて、あちこちで見かけるチェ-ン店「喜多方ラ-メン坂内」ですが、この店の仕組みがよくわからない。かつて自分が職場近くでよく行っていたのは「喜多方ラ-メン坂内/小法師」なのだが、「小法師」と付くこれらの店と、「小法師」と付かない単なる「喜多方ラ-メン坂内」は、何かしら違うんだろか?この店では自分は一番安いごくごく普通のラ-メンをもっぱら注文していたのだが、これが平凡でありながらも「あっさりス-プ」で、一番「飽きが来ない」実に好みの味だった。毎日食べても飽きないんじゃないかな?ついでに言うと、よくセットで注文していた「餃子」も、少なくとも職場近くのその店では実に美味しかった。

 

 

 

ところで、これはあくまで自分の個人的な印象なんですが、コロナ騒動を境にチェ-ン系飲食店、なんか全般的に味が落ちた気がするんですよね。

これって自分の気のせいなんだろうか?

 

◆最近LPレコで頻繁に聴いているのがヒュッシュの「1933年録音のSP」復刻のLPレコのこれ。しかし1933年録音という事で、恐ろしく大昔の録音なんですよ。音質的にはとてつもなく古い。そして歌唱はなんか「こってりと」濃厚な感じ。濃厚なビ-フシチュ-的。

 

 

というわけで、そのSP復刻LPレコでは音が古過ぎるので、もうちょい新しめの録音で‥‥と、時にはプライ盤のLPレコも並行して聴いたりしている。「こってりと」濃厚な前述のヒュッシュ盤に比べると、こちらのプライ盤は「あっさり&すっきり」した感じがする。ヒュッシュがこってり味のビ-フシチュ-的なら、こちらのプライ盤はコンソメス-プ的‥‥って感じかな。

 

 

『冬の旅』では定評あるF・ディ-スカウ&ム-アのシングルレイヤ-SACD(DG)も所有しているが、それは自宅のCDの「山脈」の中に「埋没」していて「行方不明」。というわけで、当分はこのヒュッシュ盤とプライ盤のLPレコで聴くしかない。ただ、『シュ-ベルト/冬の旅』って、自分的には演奏云々以前に、曲自体がどうも苦手なんだな(笑)。