◆図書館から借りていた『小島正樹/武家屋敷の殺人』(講談社文庫)は、その展開の面白さで、読書スランプ中であるにもかかわらず二日間で200ペ-ジ超えまで読み進めた。そして昨日29日(土)の夜に続きを読み始め、「この先、一体どうなるのだ?」と止められなくなってしまい、夜中の2時半頃までかかって最後の582ペ-ジまで一気に読み上げた。

 

 

結論から言うと、とてつもない力作である。そして面白い。ただ‥‥う~ん、ちょっと色々な謎を「詰め込み過ぎ」て、かなり複雑になってしまった気がする。これだと「ぼけ~っ」としながら読んでいると、複雑な展開についていけなくなって「置いてきぼり」を食う恐れがある事は注意しておきたい。自分も途中から結構パニック状態になってしまった。もし読まれるのであれば、その点は御注意いただきたいところ。以前読んだ小島正樹の『龍の寺の晒し首』もそうだったが、とにかく小島作品は「じっくりじっくり」読み進めないと、こうなってしまうようだ。主人公は弁護士の川路弘太郎なのだろうが、名探偵役は那珂邦彦。この那珂邦彦も実は悲しい人生を背負っていた‥‥というのが最終的なオチの1つ。おおっと、ちょっとネタバレをしてしまった‥‥。ちなみにラストでは某登場人物が那珂邦彦に宛てた手紙によって最後の「どんでん返し」的真相が判明するが、これは何となく自分は見抜けていた。前半部分の辺りを読んでいた時に「ん?ひょっとして‥‥」と思っていたら、まさにその通りだった‥‥という感じ。

いずれにしても力作くかつ傑作である。が、前述の通り色々な謎をあまりに詰め込み過ぎているため、「ぼけ~っ」と読んでいるとパニック状態に陥ることは指摘しておきたい。読むのであれば、じっくりじっくり‥‥と。

 

◆昨日7月29日(土)の自宅での音楽鑑賞。

 

 

 

 

 

 

◆本日7月30日(日)の自宅での音楽鑑賞。