◆ここ2~3年くらい、どうも読書スランプ状態が続いているのですが、もうちょっと詳しく言うと「自宅で本を読む気になれない」という感じ。外の飲食店とかだと不思議と読書ははかどるのです。で、あれこれ考えて原因が何となく判明。「贅沢だぞっ」って怒られるかもしれませんが、原因は机だと思う。現在自宅では「読書する際の椅子はあるが、机とかテ-ブルが無い」んです。取り敢えず椅子はあるものの、そこには本を置いたり肘をつくようなテ-ブルが無い。なるほど、だから飲食店とかだと読書がはかどるわけだな。現在一番読書がはかどるのは、地元の隣りの市にある某所の居酒屋「鳥貴族」のカウンタ-席。ここのカウンタ-席って、二人ぶんの座席がワンセットの仕切られたBOX席みたいになっているんですよ。他の居酒屋「鳥貴族」だと、多くの場合、純粋なカウンタ-席になっているため、横の席に別の客が来たりすると「のんびり読書」どころではなくなるし、何より窮屈感を感じるようになってしまいますが、この店だとそれがない。更にはテ-ブルの高さが実に絶妙であり、自分が読書するには広さも高さもドンピシャのサイズ。というわけで、現在自分の読書が一番はかどるのは、この某所の「鳥貴族」なのです。
◆それにしても1980年代~1990年代の頃って、自分は常々喫茶店で読書しておりました。今の「スタバ」とか「コメダ」とかだと、ちょっと自分的には落ち着いて読書‥‥ってわけにもいかないのですが、当時の「いかにも昭和」っぽい喫茶店だと、実に読書がはかどったもんです。即座に頭に浮かんだところでも、クリスティ-『予告殺人』『青列車の秘密』、中井英夫の『虚無への供物』、カ-の『魔女が笑う夜』『青ひげの花嫁』『死時計』、ヴァン・ダインの『僧正殺人事件』、島田荘司の『暗闇坂の人食いの木』『水晶のピラミッド』『アトポス』『龍臥亭事件』、綾辻行人の『十角館の殺人』『水車館の殺人』『緋色の囁き』『時計館の殺人』『霧越邸事件』、横溝正史の『空蝉処女』『病院坂の首くくりの家』、歌野正午の『長い家の殺人』、京極夏彦の『姑獲鳥の夏』、宮本輝の『夢見通りの人々』、井上ひさしの『浅草鳥越あずま床』‥‥といった本は、どれもが大昔に喫茶店で一気読みした作品。具体的な店名は特に書きませんが、「どの本をどの店で読んだか?」までちゃんと覚えておりますよ。
◆しかしですね、こうした大昔の「喫茶店読書」で一番印象に残っているのは、こうしたミステリ系ではなく、実は漫画なのですな。こうした喫茶店読書に関して言えば、漫画2つが凄く印象に残っています。共に後には大ヒットした漫画なんですが(映画化までされた)、自分が高校生だった頃ってそれらがまだ連載が開始されたばかりであり、掲載雑誌が(当時は)まだマイナ-だったこともあって、その漫画自体も凄くマイナ-な存在だった。後の大ヒットを考えると、当時マイナ-だったことが信じられないくらいですが、それが以下の2つ。第1巻とか第2卷辺りは、初出時の単行本も自分は「初版第1刷」でちゃんと所有しておりますよ。
 
 
ただ、この2つも本当に面白かったのは連載開始時からせいぜい半年~1年くらいだったな‥‥。有名になった辺りからはすっかりマンネリ化してしまい、その後は惰性で続いていた感じ。すっかりつまらなくなってしまいました。しかしこの2つ、本当に連載開始から半年~1年くらいまでは大傑作レベルだったと思っています。
◆ところで最近はこういう方面にアンテナを張っていないので全然知らないのですが、これって有名なんですかね?