父からの電話がパタリとなくなり…
こちらから掛けようか、掛けまいか…
大丈夫だろうか、いや大丈夫だろう…
ここで掛けると、またお金の事を
言われるのは嫌だ…でも心配は心配…

いや、やっぱりこっそり偵察に
行ってみよう、と思い、
バイト帰りの遅い時間に
アパートを通りました。

いつも寝ている部屋の電気が
付いていました。
まだ起きてるんだろうか?
電気は付いているけれど、もし
倒れていたら…と、よからぬ事を
思って…

今朝も通ってみました。
洗濯物が干されていました。
倒れていなくてよかった。

兄に電話をして、そのことを話すと…
親父は絶対に黙って倒れたりしない!
と言い切っていました。

兄の方にも父からの電話はないようで、
ますます気がかりです…
あれだけお金がない!と騒いでいたのに、
いきなりシーンとされたら、つい、
嵐の前の静けさのようで…正直こわい…

兄は、父のことを一番わかっています。
この先どうなるか予想がついているの
かもしれません。

「情」は、厄介です…