先日 | 赤い車椅子健一のブログ

赤い車椅子健一のブログ

生まれつき障害を持って産まれてきました、早産の為1550gの未熟児!箱ティッシュより小さかったらしいのです。
車椅子は真っ赤!ゼブラ柄のシート、赤のフレームには銀のラメも入って、ちょっと派手め仕様!
そんな私の、ユルいブログです。気楽に見てください。

JRと小田急の交差する某駅前で、ストリートミュージシャンを見掛けたのですが、子供相手に盛り上がっていたのは、とても微笑ましい光景でした。

小さい子供が、母親のとなりで無邪気にはしゃいでいる姿は、とてもホッコリしたのです。が、しかし、そのストリートミュージシャンの方たちは、点字ブロックの上に楽器ケース、機材、ミュージシャン本人も、座り込んで歌って盛り上っていたのです。

そこに、白い杖を持った視覚障害の女性がJR側から歩いて来たのですが、点字ブロックから退くこともなく、歌い続けていました。

その視覚障害の女性は白い杖一本を頼りに、人波にぶつかりながら、目的地に進み、ぶつかる度に、白い目で睨まれているように私には見受けられました。

道を開けてあげる優しさが、少しあればぶつからずに睨むことなく、あたたかい気持ちで、週末の夜を終わらせることが出来たのではないかと、私はそう思えて仕方ないのです。

少し前もニュースで、白い杖が足に当たったとかで、目の見えない女性を後ろから蹴りつけた事件がありました。

視覚障害の方にとっては、あの"白い杖は眼"なのです。

ただ振り回して、周囲の人を退かしているわけではなく、障害物や危険がないか確かめながら進む方法なんですよ。

そして、点字ブロックは案内標識です。

周囲の人が、少し優しさをもって道をあける、点字ブロックの上に、物を置かない座らない、たったそれだけの行為で、安心して街を歩ける人がいるのです。