2014.12.25
クリスマス当日


泣きはらしたパンパンの顔で朝を迎え


正斗は酸素を止めて、無事にバイタル落ち着き


やっとクリスマス当日を迎える事が出来た


お昼には、ママ友がご飯を持ってかけつけてくれて


ワイワイにぎやかな昼食タイム


皆が居なくなり、午後3時頃、旦那から電話がかかってきた




「今日の大事な仕事、今無事に終わったよ。
今日は6時くらいには病院に行けるかな」





この一報が入った5分後、正斗の心拍数が、突然動き出す


ゆっくり、ゆっくり、60を切り50台…




たまたま廊下に通りかかった主治医が飛んでくる



「お母さん、60を切ったら、そろそろだと…
すぐ、お父さんに連絡入れてもらえますか?」





ついさっき電話を切ったばかりの旦那は


私からの再度の電話に、不思議そうに出る




「後で説明するから、とにかく今すぐ病院向かえる?」


「分かったよ…」






旦那が20分程で病室に到着し


次々と小児科ドクター達、看護師、そしてT医師がそろう




奇跡だった。


これだけの人が一度に一つの病室に集まった





正斗は最後まで、欲張りでさみしがり屋


私とまったく同じ(笑)





大好きな人達みんなを占領したかったんだね


それから、ゆっくり、ゆっくり、心拍数は落ちていった





待っててくれたんやな。どこまで親孝行な息子なんや…と


泣き崩れる旦那





私は、笑顔で正斗を看取ると決めていた


私が泣いていたら、正斗が心配する


安心して逝けないやろう


だから、歯を食いしばって笑顔で正斗の手を握り、髪を撫でていた




ママは大丈夫だからね、よく頑張ったね
もう、いいよ。楽になりなさい。
正斗の分まで、絶対、絶対、ママ頑張って生きるからね…

また、逢おうね。




そう心の中で語りかけながら


午後5時38分、永眠






外は、真っ白なボタン雪が降り注いでいて


なんとも幻想的な景色だった





あの景色を、一生忘れない