病気とは無縁だった私の人生は 正斗を生んでから一変しました


昔から風邪もめったにひかず 熱も出ない


学校は皆勤賞でいつも表彰され


ケガや骨折の経験も無く 病院に連れて行ってもらった記憶といえば


目に入ったゴミが取れなくて眼科へ一度だけひらめき電球


健康で当たり前だと思っていた


病を抱える人の痛みなんてこれっぽっちも理解していなかった


そんな私が独身時代は病院勤務病院


かなり矛盾しているよね


今思えば 病院での仕事は 仕事であるという義務感でしかなかった


患者さんの心にちゃんと寄り添えていなかった


痛みなんて 分かるハズが無かった


今だから分かる。病院に来る人の不安な気持ち。助けを求めて必死な気持ち。


イヤという程病院通いをしている今日この頃


病院の看護師さんやお医者さんに 毎回どれだけ救われたか


優しい一言 気配り 笑顔


どれだけ心に灯りを照らしてくれてる事か


独身時代をただ後悔している


あの時もっとこうしてあげたら良かった


きっとこんな気持ちだったんだな


次から次へと記憶がよみがえる


病を抱えるという苦悩


抱えて初めて気づいた。 健康の有り難さ 当たり前じゃないって事


自分がどれだけ恵まれていて幸せだったか


正斗に病気が無かったら 私も今病院には通っていないし 人の痛みなんて分からないまま人生を終えていたかも


人生において私が学ぶべき課題を 学ぶ時が来て 正斗が生まれてくれたんだと思う


難病を抱えて私の元に来た意味が いつか分かる時が来るのかな


今はしんどい事がほとんどやけど


いつか、いい人生だったなって思える日が来るのかな


正斗に 生まれてきて良かったと思ってもらえる日が来る様に


親として出来るだけの事はしよう


独身時代の後悔を 無駄にしない様に


人の痛みに寄り添える人になろう


今だから分かる事