5歳の娘の幼稚園の運動会前、お遊戯の自宅練習をしてました。

サンボマスターの『できっこないを やらなくちゃ』

娘の居ない時も練習してました(笑)


それにしても、この歌詞…

めちゃくちゃ心に刺さりますな。

…ああ、そうか。


翌日、JAに向かいました。

「私、初心者なのですが、今年からもち麦を作りたいんです!」

どうやら、もち麦を作っている農家さんは、地元にいないらしい。

もち麦は無理ですが…と手渡されたのは、小麦の作り方の紙でした。

しかも、種の販売は終了しているとの事。

今年は作れない。


やはり、無謀だったか…でも、紙だけではダメだ。


「あの、地元の農家さんに直接教わりたいので!どなたか、紹介して欲しいです!」

頭をかいた職員さん。困らせてゴメンよ(泣)

この人なら…

そう言って、とある小麦農家さんに電話をかけて下さいました。


直接連絡の許可を頂き、早速電話をかけてみる。

ホントは怖いの。チキンなの。

…出た!


電話先のお相手は、なんとなく50〜60代の男性の方。

声が荒々しく聴こえてくる。少しひるむ。

でも、負けない!


自分は全くの初心者で、もち麦が作りたい。

地元には小麦を作っている農家さんしか居ないと聞いた。それでも麦作りが学べるなら、小麦でも良いから作り方を学ばせて頂きたい。と話しました。


話をしていくうちに、実はもち麦も作っていらっしゃる事が判明!!

最初、小麦を作りたいって話だった。しかも、もち麦を作ってる事も知らんし!あのJAの米担当は!そんな事も把握しとらんかったのか!…と少し怒っている。

ちょっとコワイ…💦


質問をされる。

なんで作りたいのか?

どうやって作ろうと思っているのか?

どうやってさばく(売る)のか?


ダメだ。上手く答えられない。勉強不足だ。分からない。

でも、精一杯答えなくちゃ。


『まずは種を購入してから電話をください。それが出来たら教えます。』

電話が終わる。


…だよね。やっぱり、呆れられるよね…。


両親にも、その事を伝える。

絶対に無理だ。やめておいた方が良い。お金と手間がかかり過ぎる。

大反対される。


ココロがポキっと折れた。


父の協力がないと、もち麦は作れない。

とにかく、相手の方には早めにお伝えしておこう。

相手の方は、とても忙しいらしく、ご希望に合わせてメールでお伝えしました。


浅はかだった。

ちゃんと分かってもいないのに…。

勢いだけでこんな事言ってちゃダメだ。

本当に出来ないの?

作りたいのに。


その夜、子ども達を寝かしつけた後、無我夢中でユーチューブ動画を見漁る。

主人が、またなんかやってるな…と眠りにつく。


頭の中で、サンボマスターの歌が延々と流れ、自分を励ましている。


できっこないを やらなくちゃ…!!


翌日、福岡県のもち麦農家さんに電話して、

なんとか、種の購入先を確保。

実家にはバインダー、唐箕しか機械は無い。

後は、全部手作業だ!

手作業なら、小規模で作るほうが良いよね。

畳屋さんで頂いたゴザも使えるかな?

リサイクルショップに羽釜は売ってるかな?


種の購入先の奥さんが、精麦機が無いと売れないと言っていた。

じゃあ、売るのはやめる?精麦機を買う?…高いだろうな。どうするか…

明日は、農機具センターに行ってみるか。


グルグル考えながら、夕食を作っていたその時、

一本の電話が鳴りました。