
<ストーリー>
舞台は幕末、文久二年の品川宿。佐平次は仲間を連れて遊郭旅籠の相模屋で豪遊する。しかし無一文でお金を払えない。散々遊んだ挙句に仲間を帰して金が無い事を店の者に打ち明ける佐平次。支払いが出来ない代わりに居残りと称して相模屋に住込みで働き始める。そこから佐平次は女郎同士の喧嘩、客のクレーム、おまけに攘夷派の長州藩士高杉などと交わるなど、相模屋のいざこざを手際よく解決していく。いつしか佐平次はお店にとって無くてはならない存在になり、みんなからも信頼されるようになった。しかし時折変な咳をする佐平次。お金も貯まってきたしそろそろ潮時だと店を出ようとする。そんな矢先にまた客の対応を頼まれる。
<感想>
ストーリーは大雑把にしか書いていないが、この中にはたくさんの出来事が入っている。それもそのはず、この映画は落語の「居残り佐平次」という噺から主人公をとっている。他にも「品川心中」、「三枚起請」、「お見立て」などの落語がこの映画には登場する。それらの噺と幕末の混沌とした世界観を織り交ぜつつ、我が道を生きていく佐平次を面白おかしく仕上げている。この世界観がたまらない。見れば見るほど味のある映画です。ちなみにキャストで石原裕次郎なども出ている事が注目を集めますが、脚本には当時31歳の今村昌平も参加しています。面白いわけですね。

