玄真録〜シネマガイド〜 -2ページ目

玄真録〜シネマガイド〜

映画について更新して行きます。

何を観るか迷った時に参考にしたり、一度見た事のある映画の整理などに参考にしてください(^^)

映画をあまりみない人は「オススメ」のカテゴリーを参考にして見てもらうと嬉しいです(^^)



<ストーリ>
 1792年、スペインのマドリッド。宮廷画家であるフランシスコ・デ・ゴヤは2人の肖像画を描いていた。1人は修道士ロレンゾ。もう一人は富裕な商人ビルバトゥア家の娘イネス。ゴヤのキャンパスに描かれる2人はお互いに面識も無い関係であった。しかし、ロレンゾがカトリック教会の権威を取り戻す為に異教徒の弾圧に力を入れ始めた事によって2人の人生は大きく変化する。
 豚肉が嫌いと言う事だけでイネスはユダヤ教の疑いをかけられ異端審問にかけられる。そこでは拷問により異教徒である事を認めるように強迫させられる。とらえられた娘を取り戻したいイネスの父は、拷問による告白は真実ではないとロレンゾに助けを求める。しかし神の加護を信じるロレンゾは取り合わない。怒ったイネスの父は、ロレンゾを拷問して嘘の告白をさせる事により神の加護が無い事を証明する。嘘の告白を世間に知られたロレンゾは国外に逃亡し行方をくらましてしまった。
 それから月日が経ち、ナポレオンによるスペイン侵略がはじまり、異端審問で捕えられていた人達は解放された。その中には変わり果てたイネスの姿もある。そしてナポレオン軍の将校として着任する男はかつての修道士ロレンゾだった。

〈感想〉
 監督はミロス・フォアマン。他に「カッコーの巣の上で」「アマデウス」などの名作の監督でもある。変わりゆく権力や思想に翻弄されて行く人間、またヨーロッパ文明の陰惨な面をしっかりと描写していて、過去の2作品に劣らぬ名作です。
 普通は権力や思想の犠牲者になるのは、被支配者層のとらわれたイネスです。しかし、支配者層であるロレンゾも決して悪者ではなく、同じように犠牲者の一人として描かれているのが印象的だった。
玄真録


〈ストーリー〉
妻に先立たれて、幼い息子と母親の3人で暮らしているフィル・グリーン。ルポライターのフィルは反ユダヤ主義(ユダヤ人差別)に関する記事の連載を依頼される。企画の発案者は編集長の姪キャシー。キャシーもバツイチで2人は恋仲となり、間も無く婚約する。
反ユダヤ主義に関する記事をありきたりな切り口で書きたくないフィルは、引っ越したばかりのニューヨークの地で自分はユダヤ人だと偽って、ユダヤ人の境遇を擬似体験する事により記事を書くことを思いつく。名前もユダヤ風にグリーンバーグと変え、仕事でもプライベートでも徹底してユダヤ人として生活する。それを知ったフィルの友人でユダヤ人のデイビッドはなんて馬鹿なことをしたんだと反対する。
それからフィルがユダヤ人であるというとはすぐに広がり、周りの態度は一変する。アパートの管理人、母のかかりつけの医者、息子の友達、高級ホテルなどなど。フィルの想像していた以上に反ユダヤ思想は社会に根深く、しかも身近なとろで暗黙の了解として存在していたとに気づく。ついには企画の発案者で、差別を憎んでいたはずの恋人のキャシーともこの問題で不仲となり婚約解消となってしまう…


〈感想〉
日本ではアメリカの差別問題は黒人差別ばかりが取り上げられがちで、ユダヤ人差別はあまり知られていない。私も詳しくは知らなかった。この映画がアメリカで制作されたのは1947年。太平洋戦争が終結したのが1945年だから、この時のアメリカと日本のヒューマニズム思想は天と地ほどの差がある。しかも映画の中では宗教問題も扱われている。と言うか、そもそもユダヤ人差別の根源は宗教問題なのかもしれない。キリスト教の国であるアメリカは、イエスキリストを裏切ったユダヤ人を迫害する。しかし、キリスト自身もユダヤ人だったはず。いかに差別がくだらないところから生まれてきているかが分かる。
映画は差別する人よりも、それを黙認している偽善者(心の中では差別反対と思っているが、口に出さない人達)にフォーカスを当てている。何も言わないのは差別をしているのと同じであるということ。それがすごいしっかり描かれている。
くだらない授業をするくらいなら、こう言う映画を子供達に見せた方がよっぽどいいと思わせる名作でした。
$玄真録

<ストーリー>
 昭和39年、作家の伊上洪作(役所広司)は幼い頃8年間を父親の愛人のところで育てられた。その時の事を大人になった今でも実母の八重(樹木希林)に捨てられたと思っており、母との間に距離をとって暮らしてきた。しかし、父親が亡くなったのを機に母の八重は痴呆症になり、伊上は少しずつ母と向き合う事になっていく。
 それから時が経ち、伊上の娘達も結婚や留学などで家を出る事になった。そんな中、母の八重はもう家族の認識も出来ないほど痴呆症が進行しており、夜は家の中を徘徊するようになっていた。そんな呆けた母の口から出た言葉に触発されて伊上は長年の恨みを口に出してしまう。

「息子さんを郷里に置き去りにしたんですよね」

これに対して八重の口から出てきたのは伊上の予想していなかった事だった。もう自分の息子と話していると言う事さえも分からなくなってしまった母の口から初めて母の愛情を知った伊上は嗚咽してしまう…

<感想>
今年最高の日本映画!もう一回見直さないとまとまった感想が書けません。
樹木希林-役所広司-宮崎あおい(母-主人公-娘)と3世代にわたるドラマが凄い綿密に描かれている。見終わった後に優しさに包まれる映画です。
う~ん、感想がなかなか書けません。是非観てください!!