〈ストーリー〉
美術鑑定士として成功しているヴァージルに、ある日依頼の電話が入る。
依頼人は若い女性で、死んだ両親が収集していた美術品を競売にかけて欲しいというものだった。
ヴァージルは査定を承諾し邸宅を訪問するが、依頼人であるクレアは姿を表さなかった。
邸宅に来てもやり取りは電話のみ。
弄ばれてると思ったヴァージルは電話越しに大きな声で怒り、不満を爆発させる。
すると、クレアの電話から自分の声がする事に気がつく!
なんとクレアはずっと邸宅の隠し部屋にいて、居留守をつかっていたのだ。
ヴァージルは邸宅の管理人や、電話でクレア自身から話を聞き、クレアが広場恐怖症で長年引きこもっている事を理解した。
そして、これからの交渉もクレアは姿は見せず、電話か扉越しにヴァージルと会話をして仕事を進める事になる。
依頼人が姿を表さないという前代未聞の依頼であったが、ヴァージルは扉越しに接するうちに、クレアの容姿に興味を抱いていく。
そして、ある日邸宅から帰るふりをして部屋の中に隠れてクレアの容姿を盗み見る。
そこに現れたクレアは長年引きこもっていたとは思えないほど美しく若い女性であった。
そして、この日を境にヴァージルの今まで積み重ねてきた人生が大きく崩壊へと傾き始める…
〈感想〉
監督はジョゼッペ・トルナトーレ!
「ニューシネマパラダイス」「海の上のピアニスト」などの代表作が有名で、自分は特に「海の上のピアニスト」が大好きです。
しかしこの作品はこれら2作とは全くテイストの違うミステリー作品!
簡潔に言うならばこんなに騙されたのは初めてです( ̄O ̄;)
決して後味の良い騙され方では無いですが、観ていて全く飽きず、いろいろ推測したり、観察したりとても楽しめた映画です!
私が持ってるトルナトーレ監督のイメージは、ファンダジー作家だと言う事です!
ニューシネマパラダイスも、海の家のピアニストもとても美術や人物描写がリアルなので、カテゴリーで言うとファンダジー映画には分類されないでしょう。
一般にファンダジー映画とはハリーポッターや、ナルニア国などの様に、CG技術を駆使して異世界を舞台に繰り広げられる壮大な物語を想像すると思います。
そういう意味では決してトルナトーレ作品はファンダジー映画ではないです。
ただ、ファンダジーを幻想や空想という定義で考えた時、トルナトーレ作品は映像こそリアルでファンダジーとはほど遠いですが、脚本は幻想的で独特の雰囲気の世界観(異世界)を作り上げています。
そう言う意味で私はトルナトーレ作品を観ると、不思議な世界に導かれていく様でとてもワクワクしますね(^^)
普通、ファンダジー映画は映像が幻想的で話は平凡な作品が多いです。
一方、トルナトーレ作品は映像が平凡な日常で、紡ぎ出させるストーリーがファンダジーなのです!
皆さんも一度はトルナトーレ作品を味わってみて下さい(^^)










