†兎の穴に真っ逆さま†

                                                さけび
耳をつんざく悲鳴
声にならない声が煩かったのはほんの短い間
後は急速に遠退いていく
まるで奈落の底に落ちたよう
私の意識はそれについていくように
夢ではそうなるように
その声の主にいつの間にか代わっていた
もう叫んでいない私の身体は落ちていく

視界がぼやけはじめ私の意識は身体と共に
深い闇に落ちていった


(挿絵/Ant-Me)