随分前のことだけど…。



息子の運動会の

障害物走。



息子の姿を記録したくて

スマホをビデオモードにしたのに

急に動かなくなった。



だから仕方なく諦めて

息子の姿を目に焼きつけようと

必死だった。



小さな身体で軽々と

戸板をのぼる息子の背中。



1番にゴールテープを切った後の

クールな表情。



今も忘れない。



“ママ!!

1番てこうやって自分で取りに行くんだよ!”



と息子から教えて貰ったように感じた。




季節が変わり

娘の持久走大会の応援へ。



スマホはバックの中。



あれ以来

子どもの真剣な姿を

レンズ越しじゃなくて

生で観たい!!



記憶の中におさめたい。



そんな私が居た。



当たり前のことだけど…

今は今しかない。



その瞬間に視える景色

感じる匂いや感覚はあなただけのもの。



隣りに誰かが居たって

全く同じことを感じるのは

不可能だと思う。



あなただから

視えるもの

感じられるもの

気づけることがある。



言葉に出して確認なんてしなくても

自分の中でそれを温めていけばいい。