汝 星の如く 読了 | エンタメがカルシウム

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風光明媚な瀬戸内のちいさな島を舞台に始まる。

 

 

⭐︎プロローグ

第1章『潮騒』

第2章『波蝕』

第3章『海淵』

第4章『夕凪』

⭐︎エピローグ

 

合計344ページで構成されます。

 

 

登場人物は

 

17歳〜34歳の暁海(アキミ)

17歳〜32歳の櫂(カイ)

 

アキミの父親と専業主婦の母親

父の恋人で、後にアキミの芸術系の仕事の師匠となる瞳子

 

カイのネグレクトなスナック経営の母親

化学の教師でシングルファザーでのちに

アキミとカイの良き理解者になるであろう化学教師の北原先生

その娘の結、そして結の母親

のちに物書きになるカイの仕事の相棒となるゲイの漫画担当者

(カイは物語作家)

そして2人を発掘した編集者に美人文藝編集者。

 

アキミとカイにまつわる人々の15年で変化する関係性も

機密かつ丁寧に描かれている。

 

ザックリ解説は効かない。

 

とくに島に留まり手取り13万の暮らしで母親を支え続けた

暁海、アキミの人生はコツコツがすぎて一言では言い表せない。

 

皆もそうなんだけど

 

ほんとまるで星空のごとく。

 

輝いたり隠れたり。

 

クドくもなく、だからといってやたら美化することもなく。

 

それぞれのヒューマンが描かれている。

 

もう4章は、ずっと泣いてたよ。

 

なんせ15年だからね

 

観てないけど中島みゆきの曲がモチーフいう

映画の糸みたいな話なんだと思うんだけども

 

 

 

ざっくりアウトプットしたくても

 

凪良ゆうばかりは読書の醍醐味しか存在しないんではとすら思う。

 

それくらいの重さを感じる。

 

だからものすごく胸に迫ったクダリを感情描写を、

 

ここで自分の0,100な視座で書くわけにはいかない表現ばかりで。

 

だからといって

そのまま書くわけにもいかず。

 

まだ凪良ゆうさんの顔認識が浅いんだけども

 

ちょうど先日、ブランチに出て(町田そのこさんも)

 

自身が号泣した物語に“聖の青春”をあげてたのが凪良さんだと思ったのだけど

(“ながら見”だったので朧げ)

 

汝 星の如くも聖の青春のカケラがあった気がする。

 

 

 

 

表面から見たら堕落、崩壊な印象の暴飲暴食なんだけども

 

そこには0,100思考の凡人には分からない生命力の暴走が潜んでるんだと

感じるクダリがあって。

 

堕落に自虐

 

心も含めての傷だらけの身体

 

自分の身体をボロボロにして這いずり回る感じ

 

一言でいうと

 

みっともないんだけど、それすら生命力なんだと。

 

生きていた、生きている証なのだと伝えたいのかな〜と

 

4章に差し掛かる

 

あのクダリでは凄まじい何かを感じたよ

 

聖の青春のカケラを感じたいうのは誤読かもだけど………

 

作家さんて本が顔みたいなもんだから

 

いちいち余程の美人でなければ覚えないんだけど。

 

多分昨日見たブランチの作家会合で

聖の青春をあげてたの凪良さんよね?

 

違ったかな〜なんせ皆、顔は凡人なわけで包丁一本みたく

 

文章一本の人らが集まっていて誰が誰だか分からなかった。

 

手裏剣手裏剣手裏剣

 

気をつけないとなと思ったクダリだけ拝借させて頂くと

 

決壊寸前の心には、それが例え夢や希望という美しいものであっても

負荷になる。

 

ギリギリ、グラスの縁で持ち堪えていたものに余計なものを注いで溢れさせた。

 

元恋人の成功を祝える2人の楽しそうな晩餐に自分らはドン底なのに反吐を吐くような思いしてるのに他人の幸せを喜べる2人に希望や光を感じて読みながら目を細めて見る気持ちと、でも読みながらどんどんマズイと思う気持ちが本の世界に引きずりこませて、そのうちに光景まで目に浮かぶかのように物語に没頭してる自分がいた。

 

思い出したのは以前よんだ傾聴力の強化書。

 

行動療法などは、まずバケツに溢れそうなってる感情の水を抜いてからだと。

それが傾聴だと。

 

でも悲しいかな。この漫画が大ヒットしてタワマンの生活をしてた2人も

十分に思い合って理解しあっていた。なのに………

 

なのにバケツの水は溢れ出てしまった。

 

正しさだけでは救えないもの。

 

冒頭は木綿のハンカチーフ的な話が繰り広げられて

 

 

 

田舎では難しく感じられている

 

女性の自立、経済的な自立、精神的な自立

 

色々と織り交ぜながらの

 

万事塞翁が馬てき話に着地という感じかな。

 

続編もあるみたいだから

 

そのなも『星を編む』彼ら彼女らのその後が描かれているらいいが

 

予約は100人越えです。

 

買うかな〜気になるじゃないか。