第54「暗殺」を読んで Assassin 安倍元総理 (令和6年7月8日)

 

 今日は安倍晋三元総理の命日。

 奈良で暗殺されてから丸2年。

 あらためて哀悼の念を捧げ、ご冥福をお祈りします。

 

■□--それにしても疑問の多すぎる事件である--□■

 

 第一に、新聞の五大紙の見出しがみんな同じだった

安倍暗殺五大紙同じ見出

 

 一字一句が同じという気持ち悪さ。

 こんなことってあるのか?

 どこかから圧力があったと強く思わざるを得ない。

 

 それと、警察OBのYoutuberの方々が揃って山上単独犯説なのも筆者には不思議である。

 

 曰く「別のスナイパーなどはいなかった(いれば分かる)」

 曰く「救命担当医と法医学的な所見が違うのは当然」

 曰く「警察の鑑識能力は高い」

 曰く「現場検証が5日目なのは普通である」

  等々

 私が見ていないだけかもしれないが、どれも具体的・客観的な根拠が示されていないと思う。

 

■□--「暗殺」(幻冬舎)--□■

 

「暗殺者」

 

 昨日、この事件を題材にした

「暗殺」(柴田哲孝著、幻冬舎)を買って一気に読んだ。

 

 あくまで小説であるが、意外な背景も書かれていて、実に興味深く読めた。

 示唆に富む内容が多く、詳しく書くとネタバレになるが、作者は銃器について非常に詳しく調査している。

 スナイパーが狙撃に成功する方法も、致命傷を与えた弾丸が見つからない理由も専門的根拠を示している。

 この事件で大きくクローズアップされた宗教団体と思しき団体が書かれ、小説とはいえ、その内容にいささか驚いた。

 

■□—Assassin を社説で検索 --□■

 

 自分の社説データベースで検索してみたが、assassinationはけっこう多数がヒットするが、「暗殺者」の意味でassassin を検索すると意外と少ない

 データベースに入れてある社説の正確な件数は、まだ不明なのだが、プロフィールにも書いたように最低でも2万件あり、不正確ながら4万件以上の可能性がある。

 

 それは置いておいて、assassinが24の社説に使われていた。

 一部を紹介するが、今回は社説のヘッドライン(見出し)は省略して本文の該当部分のみ。。

 

2003年3月14日 クリスチャン・サイエンス・モニター(米)

 An assassin felled the reformist and pro-Western prime minister of Serbia, Zoran Djindjic, the charismatic philosopher-politician who organized the ouster of dictator Slobodan Milosevic in 2000.

 暗殺者が、セルビアの改革派で親欧米派の首相ゾラン・ジンジッチ氏を殺害した。氏はカリスマ的な哲学者であり政治家で、2000年に独裁者スロボダン・ミロシェビッチ氏を組織的に追放した人物である。

 

2000年11月27日 ロサンゼルス・タイムズ(米)

 The assassin went into the streets shouting that he had cleansed his family's honor. His punishment? A 15-year sentence, subsequently halved.

 暗殺者は、家族の名誉を汚したと叫びながら街頭に出た。その刑罰は? 15年の懲役だったが、後に半分に減刑された。

 

2001年1月19日 フィナンシャル・タイムズ(英)

 A credible account of Mr Kabila's death has yet to be given. Since his assassin was apparently shot dead, the full picture may never emerge. Whatever the motives for the killing, the regime he left behind is acutely nervous and with good reason. It is a government in little more than name, barely exercising control beyond a handful of cities.

 カビラ氏の死について、信憑性のある説明はまだなされていない。暗殺者は射殺されたようなので、全貌が明らかになることはないかもしれない。殺害の動機が何であれ、カビラ氏が残した政権は神経を尖らせており、それには理由がある。名ばかりの政府で、かろうじて一握りの都市以外を支配している。

 

2004年9月30日 デイリー・テレグラフ(英)

 The Italians, who are believed to have paid $1 million for the release of Simona Pari and Simona Torretta, say that their case is different. They argue that the two women were held by a criminal gang whose sole interest was money and that dealing with them is a lesser evil than compromising with a notorious assassin such as Zarqawi. The distinction is spurious, because it suggests that Tawhid and Jihad are somehow nobler than the gang who seized the two Simonas, whereas members of both are just criminals. Also, the non-political groups conduct a trade in hostages with the ideologically driven ones.

 シモーナ・パリとシモーナ・トレッタの解放に100万ドルを支払ったとされるイタリア側は、自分たちのケースは違うと主張する。彼らは、2人の女性は金だけを目的とした犯罪組織に拘束されており、彼らとの取引はザルカウィのような悪名高い暗殺者と妥協するよりも害は少ないと主張している。この区別は不正確だ。なぜなら、タウヒードとジハードはシモーナ2人を捕らえた組織よりも高貴な存在であるかのように思わせるからだ。だが、どちらの組織もメンバーは犯罪者でしかない。また、非政治的な組織は、思想に駆り立てられた組織と人質の取引を行っている。

 

以前のブログで安倍暗殺にトランプが言及したことを書いたので、リンクを貼っておこう。

 

 

 

 では、今回はこの辺で。

 

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