韓国の風景は日本と比べてあまり大きな差はない。
アメリカに住んでいた時は土地の広さや家屋の佇まいの違い、芝刈りの丁寧さに驚いたけれど、韓国にはいわば1980年代の日本を思わせる雰囲気があった。仁川空港の精錬された建築デザインに比較して、田舎はまだまだ無骨な印象を受けた。
日本も似たようなものかもしれない。新宿から30分も車を転がせばひらけた田園風景はすぐそこだ。
今の会社は世間からは「ホワイト企業」という評価を受けている。(少なくとも僕は世間一般の会社に比べたらよほどいい会社だと思う)しかしながらそのしわ寄せは確実に海外現地法人にいっている。やはり何もかもがならされて、綺麗にまとまるということはあり得ない。残念ながら誰かが苦労し悲しみ、誰かが少しいい生活をするようにできているように感じる。ただ、その誰かの悲しみに対しての誰かの幸せもまた、それはそれで薄く儚い。誰かの悲しみに見合った幸せではない。多くの幸せを得るにはより多くの悲しみが必要なのだと思う。
誰も僕らのことなんて、考えてないんですね。初めての出張は、現地営業担当の韓国人のその一言が全てだった。