Papillon - Solo Piano Version - | チーフ・エディターのブログ

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音楽配信の仕事上年間クラシック中心に毎年1,200枚ハイレゾの新譜を聴く中で気になったものを1日1枚。

Alexis Ffrench. (SonyClassical) 96Khz/24bit

 

今年5月にリリースされたアレクシス・フレンチのアルバム『TRUTH』からの抜粋ピアノ版。

 

癒しの天才ピアニストと言われているが、最近はクラシカル・ソウルのパイオニアという紹介のされ方をされている。ヒップホップなどもやってきたが、本人のシリアスな経験を通してメンタル・ヘルスと音楽の関係を考えるようになり今のピアノ中心のスタイルになり、2018年ソニークラシカルからメジャーデビューして以降、”evolution”, “ dreamland “と宝石のようなメロディが満載の心に響くアルバムを発表し、既にオンライン再生回数は2億回を越えている。

 

この分野は世界的に聴く人がとても増えていてソニークラシカルも専門のレーベルを設立して広くアーティストの発掘をしているほど音楽産業からすると成長領域。その中でもDirk Maassenと並んでリスニング回数としては世界トップ。ドイツのMaassenは一貫して暗い旋律で没入感のあるミニマルだがUK出身のアレクシスは明るくて抒情的でメロディアス。

 

オンライン世代だけあり、大抵はまずピアノソロバージョンをシングルで発表した後に編曲を加えたフルアルバムを出しているが、個人的にはシンプルな曲の美しさが際立つピアノ版がとてもいいと思っている。8曲で20分強だがリリカルでエモーショナルな美しい曲ばかりでずっと聴いていられる。

                       2022-1160