A Piazzolla Trilogy | チーフ・エディターのブログ

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音楽配信の仕事上年間クラシック中心に毎年1,200枚ハイレゾの新譜を聴く中で気になったものを1日1枚。

Karen Gomyo                    (BIS) FLAC 96Khz/24bit


1982年東京に生まれ、2歳でモントリオールに移住し5歳でヴァイオリンを始め、9歳でカナダコンクール優勝。ジュリアード音楽院などで学ぶという経歴を持つJapanese Canadian-Frenchの才媛。

 

既にコンサート・ヴァイオリニストとして世界中の著名オーケストラと共演してきている。

 

彼女は14歳の時に母親から手渡されたピアソラのコレクションアルバムを聴いて以来、Nuevo Tangoの虜になったという。クラシック・ヴァイオリニストというキャリアを積み重ねていく中でも、ピアソラ楽団の中心だったピアニストPablo Ziegler達との共演も定期的に行ってきており、NuevoTangoを代表する一人とも言われている。生誕100周年を記念したこのアルバムにかける意欲は並々ならぬものがあったと思う。

 

『ブエノスアイレスの四季』では管弦楽団と、『タンゴエチュード』ではソロ、『タンゴの歴史』ではギターとのデュオというそれぞれ異なる演奏形態で、ヴァイオリンによるNuevo Tangoの魅力を味わわせてくれる。ところどころ、バンドネオンの独特な音を真似したようなフレーズを入れたりしているのもまた面白い表現だ。とても良い。

 

BISの高音質レコーディングと相まって、愛用のストラディヴァリウス『Hearly』の音色も堪能できる。もっと聴きたいと思うアルバムだった。

2011-633

 

 

 

 

 

via Classic Music Diary
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