今季の集大成を、選ばれしスケーターたちが集いし披露する桧舞台、世界フィギュアスケート選手権。あのソチ五輪直後に開催された時以来5年ぶりに日本のさいたまスーパーアリーナで、いよいよ20日から開催されます。
その前日の19日。昨年の7月以来どうしても…の思いがあります。そんな彼は大の親日家でもあったのに、不思議と日本開催のワールドには縁がありませんでした。彼は2009年からシニアの世界選手権(SP16位からFS5位と巻き返して8位入賞。鮮烈なデビューを飾った)に長らく母国の代表として毎年出場していたのに、2011年は東日本大震災で開催されず(東京→モスクワに代替え開催)、2014年(日本・さいたま)は五輪の疲労もあってか練習中の怪我で出場できず。
そして今年…彼が現役続行を決めていたのは、日本で開催される世界選手権で素晴らしい演技を見せたい。それも大きな理由の一つだったに違いありません。私も楽しみにしていました。なのに、あんな悲劇が起きようとは…未だにやるせない思いが残ります。
そんな最中に、どのスケーター達よりも彼への強い思いを携えて出場するアイスダンス・カップルに触れたいと思います。
ケイトリン・ウィーバー&アンドリュー・ポジェ。今では日本のフィギュア・ファンにもお馴染みのカナダのカップル。カナダというと2度の五輪チャンピオンに輝いた(テッサ)バーチュー&(スコット)モイヤーが思い浮かびますが、このカップルも素晴らしい世界観を紡ぎ出してくれます。GPファイナル連覇(2014年、2015年)の経験もある実力派カップルです。
Weaver and Poje(FD)~S.O.S d'un terrien en detresse
https://www.youtube.com/watch?v=MH1a-aGTO10
このFSはデニス・テンの最後の作品。SPで本来の実力が発揮されてれば平昌五輪でも披露されるはずでした。残念ながら、大舞台で披露されることはなく、彼の逝去後に彼らがアイスダンス用に手直しし、デニスに捧げるプログラムとして今季のFSに選んだのです。先だっての四大陸選手権(銀メダル)でも素晴らしい演技を見せてくれましたが、見つからないので、3年ぶり(2015年、2016年の連覇以来)3度目のチャンピオンとなったカナダ選手権(2019年)での演技です。
「彼が最後に演じた曲なので感情的になります。この曲を聴くたびに親しい友人だった彼を思います。素晴らしいスケーターで人間的にも素晴らしい人でした。フリーの演技を彼に捧げたいと思っています」
J Sportsでのインタビューで彼らはこう語ってくれていました。そして国際大会の出場も先月の四大陸選手権が久々だったので「世界選手権に向けてのいい調整になった」と。「日本での開催ですね!」とインタビュアーが振ると笑顔を返してくれていたのも印象的でした。ショーで来日するとファンのマナーを常に褒めてくれるほどの親日家です。さいたまは5年前に初めての表彰台(2位)に上がった思い出の場所でもあります。デニス(の出場)が叶わなかった日本のワールドで、また表彰台に上がって欲しいと思います。
ちなみにこのFSの曲「SOS d'un terrien en détresse」邦題は「嘆きの地球人のSOS」。1979年にパリで初演となったロックオペラの名作「Starmania」の中で使われている歌曲です。次は彼の友人でもあった母国のトップアーティスト、ディマッシュ・クダイベルゲンの歌によるDenis Ten & Friends2018(同年6月)での彼の渾身の舞です。これが恐らく観客に見せた最後の演技と思われます…。゚(゚´Д`゚)゚。
Denis Ten~S.O.S d'un terrien en detresse
https://www.youtube.com/watch?v=6zIm2OzsBqg
Dimash Kudaibergen~SOS d'un terrien en détresse
https://www.youtube.com/watch?v=VpJbstCp0AA
恥ずかしながら、じっくり聞いたのは初めて。凄い歌唱力です。ノーマークだった自分を恥じています(^^;)
そして、もう一人。カザフスタンの期待を担う女性スケーターも来日します。エリザベータ・トゥルシンバエワ。これまでは目立った実績はなかったものの、先月の四大陸選手権とユニバーシアードで銀メダルを獲得し、トップスケーターとしての地盤を固めつつある成長著しいスケーターです。
四大陸フィギュア2019☆女子フリー第4グループ+表彰式
https://www.youtube.com/watch?v=FldpNicKVTM
彼女のみの動画が見つからないので、第4組(SP1位~6位の)全スケーターの動画で。この組の最初に出場します(7’25”~)。
「彼の死は大きな犠牲でした。みんながデニスを愛していました。カザフスタンの歴史上最高の選手でした。世界選手権では四大陸以上の演技を目指します」
四大陸では惜しくも失敗しましたが4回転サルコウに挑むなど果敢に攻めた演技を見せ、ライバルを脅かしました。成功すれば間違いなくメダルに近づくでしょう。果敢なだけでなくバイオリンを優美に引きこなすなど、音楽的素養も優れている選手です。きっと「先輩」も彼女の成長を喜んでいることでしょう。日本でのBest Peformanceを期待します♪(^-^)
I wish you good luck !!All skaters![]()
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