なぜ、検査入院のことを書くのに攻防と書かなければならないのかwでも実際そうだったので仕方あるまい。

東京女子医大に紹介状を書いてくれた先生は女子医大を引退して系列病院に移っていたお年寄りのいい先生だったそうだ。
その先生の弟子に診てもらうのなら、と安心して入院したはずだった。
…けれど、そうは問屋がおろさなかった。

まず一番最初に文句が出たのが、給食。
物が傷みやすい時期だったのもあって、とにかく添加物が多かった。私も食べたが、まずくはないものの、少し食べると胃にくる程で。
検査が本格的になる前に、夕方に近くのスーパーで買い物できるように毎日外出届けを出した。
私が家で出汁を取って、入院する前から、玄米を食べるようになっていたので、玄米と白米を炊合せたのを小分けにして持参した。それに出来合いの煮物とか冷奴とかをプラスして食事をしていた。デザートも欠かさず、買い込んでは旨旨と消費していた。
冷蔵庫が大きかったので、ヨーグルトを買って、そのヨーグルトに入れる様々なジャムをたくさん詰め込んだりしていた。
保険が降りたので個室。ちゃんと料理するスペースもあって、まな板と包丁を持ち込んで、ちょっとした薬味を刻んだりしていた。(看護師さんには料理する人初めて見たと驚かれた)
夕飯は二人で食べて、私は面会時間を過ぎてもい座るという厚顔振り。消灯間際までいたと思う。 
個室だったからか、特にお叱りは受けなかった。


その次が痛み止めの問題。彼も胃腸は強い方ではなかったのでロキソニンの薬を出されたのだが、嫌だと言って飲まなかったのだ。試しに胃腸薬と共に飲むがやはり、胃に激痛がきた。変えてくれと言っても無視されたので、密かにリングルアイビーを持ち込んで代わりにしていた。
看護師さんすら騙していたから、彼の責任だ。
私はそれに加担しましたw

毎日、主治医は学生を引き連れて顔を見に来ていた。けれど、どうにも無愛想というか無関心というか、そんな印象が拭えなかった。まあ、外科医は腕が確かでも変な人が多いかもしれない。
彼は外科不信に磨きがかかってしまったようだ。

入院してしばらくして、彼の妹さんがお見舞いに来た。私は彼の親族とは初対面。第一印象はどっかのセレブ来た〜とびっくりしたのを覚えている。普段から彼の姉妹のお話は聞いてたけれど、何せ昔話が多いものだから、意外と言えば意外だった。顔を見るとさすが兄と妹、よく似ていた。
妹さん、実は彼が高校生の時に産まれていて年がかなり離れている。でも気さくな人でとてもいい人だったので安心した。
彼の病気がわかってから、心配して一番泣いてくれたのも妹さんだと思う。

簡単なCTとか胃カメラだとかMRIとかの順で検査していった。
彼は気ままに過ごしていて、講演の準備とか読書とか音楽を聞いたりしてリラックスしていたように思う。


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