僕はきっときみをしらない
きみもきっと僕をしらない
交差点を横切る
慰安婦をだれも否定できない
だってそこには、暫定的な観念さえ存在しえないからだ
駐車場の車椅子
祭りのあとを
泣きながら歩く
少女と
そっと手をつなぎます
それは
産まれずに死んでしまったもののため
それは
生きることが出来ずに死んでしまったもののため
きっと、目が見えないほど温もりは余計に悲しいから
きっと、目が見えるほど温もりは余計に悲しいから
僕は少女と
あやとりをしながら
繋がらない手に細い糸を絡めます
それは
産まれることも出来ずに死んでしまったもののため
生きることも出来ずに死んでしまったもののため
厳粛なる静寂を…
帰れない
トリスタン・ツァラの為に祈りを
トリスタン・ツァラの為に祈りを
死んでしまったきみに祈りを
死んでしまった僕に祈りを
いくら泣けども
すべては祭りのあと