風邪をひいた
喉が痛くて眠れない
僕は目を閉じて
暗闇に
友達を閉じ込める
人間なんか嫌いだって
僕は自分が
食べものだってことも知ってるよ
きみと
きみだけのものがあるように
夜は
央軌なたちまわる魚のようで
場所を見失ったままの森で途切れ途切れよぎる
母親の声のようだ
性的なものすべてが
僕を暗闇にのたうち回わらせてくれる
私は
心なかの友達を
誰にもしられないように飼いながら
そして、何度となく殺してきました
友達にはひとりひとり名前があったはずなのに…
私はもうそんな事も忘れてしまいました
夜は深海のようです
眠れない
水圧がいつかいつか
僕を誰にも触れられない場所に
連れて行ってくれますように
きみが
僕のことを覚えていてくれますように
そしてそのせめてもの恩赦で
僕ときみの
すべて消しさってくれますように